今日は祝日なので塾の仕事が休みだった。文化の日だし文化っぽいことをしようと思って『カリガリ博士』という古い映画を観た。1920年に公開されたドイツのサイレント映画。スタジオセットが全部歪で、光のあたり方のせいか人の顔もみんな正気に見えなくてずっと不安な画面だった。話を追ってるとそういう演出にもかなり納得。古典映画っておもしろいな。ドイツ表現主義映画ってカリガリ博士を筆頭にいくつかあるらしいからアマプラとかYouTubeで観られるものは観てみよう。
少し前に観た大正15年(1926年)の国内映画『狂った一頁』がわたしはかなり好きなんだけど、カリガリ博士に似てたなと思ったらかなり影響を受けているらしい。テーマとか光の使い方が似てる。でもカリガリ博士の方がわかりやすかった。台詞がちゃんと字幕で出るからね。狂った一頁は活弁ありきなのかもしれないけど、すべてがサイレントで進むのでより怖かった。それが良かったのはそうだけどね。わたしは活弁なしで何の説明も台詞もない狂った一頁を観る方が好きかもしれない。
家の人から文化人気どりとよく言われるんだけど、今日も文化人っぽいことができて楽しかった。猫が暖を求めて近くにきた。今からは本を読んで過ごします。