母と2人で湯布院にいる。2020年くらいに母を旅行に誘ったんだけどコロナ禍でダメになり、5年越しに実現した。今日を無事に迎えられただけでも結構満足している。
湯布院は山に囲まれた温泉地だ。大学時代を過ごした温泉街を少し思い出した。お土産屋がひしめく観光通りも、ごく普通に民家が並ぶ田舎道もどこに行っても金木犀が満開でずっと甘い匂いがしていて、それが郷愁を誘ったのもあるかもしれない。由布岳の上に広がる空が高かった。いろんなところを見たけど、ステンドグラス美術館がとても良かった。
夕ごはんも美味しかったな。旅館の高級な懐石料理って本当に久しぶりに食べたけど、お母さんと2人で食べられたのが嬉しかった。わたしはあんまり親孝行ができるタイプの子供ではないから、たまにでもこういう日があると安心する。自己満足かもしれないけど……。
オルゴール館でオルゴールをひとつお土産に買ってもらった。夢のような色合いで猫があしらわれているノクターンのオルゴール。大事にしたいと思った。