車中泊という手法はとても優れていると思う。
まず、車のなかはマットレスを引いたり趣味の道具を積んだり飾り付けしたり、とにかく自由に自分の居心地の良いように変更できる。
加えて、そもそも車だから、好きなときに移動ができる。
世の車中泊プレイヤー(この表現は合っているのか?)はサービスエリアや道の駅で寝泊まりしているらしいけど、やはり場所によってはなんとなく居心地が悪いと感じることもあるだろう。
そういうときに、車であれば即座に動ける。
なんというか、常に主体的だ。車中泊は自分の居心地の良さに対していつでも主体的でいられると思う。
ホテルや温泉宿は既に静的な箱に滞在するようにできているから、例えば隣がすごくうるさいというときに、すぐさま部屋を変えてもらうのは難しい。うまく空室があるとは限らないし、まずいったん交渉をしなくてはいけない。それがどうしても億劫に感じる。
しかし、車中泊という乗り物で寝泊まりする方法であれば、場所が気に入らないなら気兼ねせず移動すれば良い。実に気楽だ。
ただし、車中泊は防犯と防災の面で問題がある。
車上荒らしのリスクは常につきまとう。当然ながら車は建築物よりは守りが甘い。窓を割られたらおしまいだ。普通のホテルと同じような感覚でいるとおそらく痛い目を見る。特に、ひと晩を過ごす場所は常に前もって調べておくのが重要だ。
また、車中泊の旅をしている最中に地震や津波が起きたらかなり厄介だ。津波が来たら車を捨てて逃げるのが鉄則だが、場合によっては車ごと全財産を流される羽目になる。
そのような危険性を含めても、やはり車中泊という自由度の高い旅の方法には憧れる。
以前友人が、車で湖のほとりに行き椅子を出して読書している様子を写真に撮っていた。あれは実に良いと思う。あのような時間の過ごしかたをしたい。
車は欲しいが、自身の現状から見てかなり難しい。だからレンタカーを使おうと思う。常に車を借り出して好きな場所へ行ける体制を整えたい。
そして、どんな車でもある程度自分の好きなようにカスタマイズできるように、道具を自宅に用意しておく。まずはキャンプ用の椅子。お気に入りのマグカップ。飲み物はそのとき好きなものを。ポータブル電源などあると、さらに楽しみが広がるだろう。あとはもちろんランタン。
夢が広がる。まずは資金を貯めながら、一日も早くペーパードライバー教習の受付が再開するのを待とう。