中国で実際に起こった集団カンニング事件に着想を得て作られたというクライム・エンターテイメント映画。最初は実際の事件が元ネタと聞いてもっと社会派なのかなと思っていたらかなりエンタメ寄りの映画で楽しかった。
富裕層で勉強ができないパット、グレースと秀才だけど貧乏なリン、バンクの対比はタイの現実なのかな、と思いを馳せたりした。
バンクの円周率暗記は「記憶力がいい」ことの伏線としては分かるんだけど、日本だと趣味で円周率の暗記する人が結構いるから、作中で「信じられない」みたいな扱いなのが文化の違いを感じて面白かった。
清廉だったのに蹴落とされ、汚い真似をして金を稼ぐ道を覚えてしまったバンクが哀れだった。バンクに幸あれ。