お直し:巻きスカート編

m_moos
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ここ数年、着るものはほぼ自作しています。スカートやワンピース、ズボン、シャツは洋裁するし、セーターなどは自分で編む。作っていないのは下着やタイツ、靴下くらい。洋裁は完全に独学で、上手なわけでもない。でも、自分の体にあわせて服を作ることができることがうれしくて、ほそぼそと作っています。

あと、ファストファッションのあり方が嫌で、負のサイクルに加担したくないというのもある。だから、必要になったら、必要な分だけ作る。布は高いし、時間もかかるけれど、その方がいいのかなと思っています。服が少ない分、たくさん着るので消耗も早い。だけど、できるだけお直ししたり、布を再利用したりして、できる限り長く大事に着たいと思っていて。

今回お直しをしたのは、数年前に作った巻きスカート。暮らしの手帖に掲載されていたもので、とても気に入っている。このスカート自体も、四枚のワンピースを再利用して作ったものだ。たくさん着て穴が開いたり、持病で太ってしまってキツくなってしまったワンピースを解体して、スカートに作り変えたもの。赤、グレー、紺、黒の四色スカート。

もう何年も着ているのだけれど、結構色が褪せてきていたことが気になっていた。だから、少し前から黒染めしようと思っていたところ、穴が開いている箇所に気づいて、ダーニング。小さな穴だったので、ダーニングだけで済んでよかった。

で、黒染めに挑戦することに。黒にしようと思ったのは、どんな服にもあう色だから。使ったのはDylonのプレミアムダイ色止め剤も買ってある。残念ながら、一度目の染めでは、かなりムラがでてしまって、綺麗に染まらなかった。だから、今は二度染めしていて、どうなるのかをドキドキハラハラしながら待っているところです。

失敗したのは、作業をしている間に手袋に穴が開いてしまったようで、手のほうが染まってしまったこと。右手のほうがひどいけれど、左手も染まっています。お湯でふやかして石鹸で洗うと2、3日で落ちるようなので、今のところはこのかっこいい藍染職人のような手で過ごそうと思う。

もし二度染しても綺麗にならなかったら、プロに黒染めを依頼しようかなとも考えています。お直しカフェMIYのはしもとさゆりさんが以前紹介していた馬場染工業」さんなど良さそうなところがあるのであまり心配はしていない。失敗しても、うまくいっても、新しいことに挑戦できたからはなまる。

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とみかわまいざ (ニットウェアデザイナー) 編み物をする人のための編み図(パターン)を執筆し、手紡ぎ糸を販売しています。 www.instagram.com/m_moos