家計簿アプリに課金した

しお
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公開:2024/6/13

昨年から家計簿アプリ「Moneytree」を使っている。

無料版でも金融機関やカードを50件まで連携可能で、収支カテゴリを任意に設定でき、広告が表示されないという良心的なアプリだ。出費の内訳グラフや毎月の予算設定があくまでもサブや+αの位置づけで、「全資産〇円」「今月の支出〇円」など数字だけがドドンと表示されるシンプルなUIも個人的に好ましい。

連携できない電子マネー、ポイント、金融機関は一部あるが自分にとっては許容範囲なものばかり。他の家計簿アプリと一定期間併用した上で、一番手になじんだため愛用していた。


しかしいつまでも無料で最高な機能が使えるとは限らない。

2024年5月から無料版の制限が厳しくなり、過去データ閲覧が永年から「12ケ月前まで」、住信SBIネット銀行との連携が「不可」に変更されてしまった。過去データ閲覧制限も不便だが、メイン銀行との連携が不可になり給与や家賃などの入出金が記録できないのは自分にとって痛手だった。

しばらく悩んで今日、有料版に課金した。個人向けは月額360円、年額だと割引ありで3,600円。他の有名な家計簿アプリは無料版にもっと制限があるし有料版ももう少し高いので「Moneytree」は今なお良心的な存在である。

しかし家計簿をより便利にするために年額何千円も払うのか? 振込手数料を削減して利子を貰うために住信SBIネット銀行を使っているのに、その連携のために結局お金を払うのか? JAFとかアマプラとかアイドルのファンクラブくらいのお金を掛ける必要が本当にあるのか?

「家計簿をつけると支出が減らせるから、多少課金しても十分元が取れる」という人もいるが、私にとって家計簿と支出額に因果関係はないのでそういって納得させることもできない。自問自答した結果、一度始めた課金を即解約してしまったが、なんとか思い直して再度課金コースに戻った。

「私にとって家計簿と支出額に因果関係はない」、つまり私は支出を減らすために家計簿をつけているのではない。これは趣味なのだ。月ごとの支出を見てへぇといったり、総資産額が増減するのを日々眺めたりするのが好きなのだ。趣味にはお金を掛けていい。広告モデルではない以上ユーザーから集金できなければサ終してしまう。サービス存続を望むのであればぜひ課金するべきだ。

\そうだそうだ/


たかだか月額360円にこのような脳内会議が必要な私は、しずかなインターネットに課金していません。申し訳ない。運営者様とスポンサーの皆様、そして読んでくれるあなたも、ありがとうございます。

@m_shiroh
140文字以上の文章を書く練習をしています。自己紹介代わりの記事リンク集はこちら→ sizu.me/m_shiroh/posts/kk0dbd40xv71