2023年11月16日にしずかなインターネットを始めて昨日が100回目の投稿だった。
短期間だけ書いてみたブログやいくつか動画を投稿したニコニコ動画を除いて、昔は何かを世に発信する拠点を持たずにいた。Twitterを始めてからはそこがインターネット上の自分のホームになり、つぶやきや落書きの投稿を続けて多くのフォロワーさんや良い出会いに恵まれた。
しかしそばを流れる水路がいつしか濁流に変わり、眺めるのが楽しかった往来が怒涛のスクランブル交差点と化し、落ち着いて腰を据えることが難しくなってしまった。ごちゃごちゃした街にも長年住んだ愛着はあるが、ずっとそこにいると疲れてしまう。
そうして他の住処を検討し始めたときに見つけた別荘がしずかなインターネットだった。
ここは平穏だ。知り合いもいないが、変な人に絡まれる危険も少ない。街ではインターホンや窓越しに突然声を掛けられることがあったけれど、今は時々ポストに届く小さな手紙が嬉しい。
二地域居住している人や定住を始めた人など、ご近所さんの暮らしぶりも少しずつ垣間見えてきた。それぞれの人には本宅や他の別荘があってそこではまた別の顔を見せるのだろうけれど、それが全て分かるわけではないし、取り立てて交流があるわけでもなくて、ただここでの暮らしをそれぞれが営んでいるさまが心地よい。
100回の投稿をおおまかに分けると以下のようになる。
日記・雑記 55
日常の出来事、それについて考えたこと、あるいは思い出話。
地理・旅行 15
地理や旅行について考えたこと、遠出の記録。
漫画・アニメ・映画・ゲーム 15
感想や作品紹介。
インターネット 8
インターネット上のツールやトピックに関すること。
ハロプロ 7
コンサートやイベントの感想、気持ちの置き場。
明確に分類するのが面倒でタグはつけていないが、こうしてみるとその時々で書きたいことを書いた結果がそのまま興味関心の割合であるようだ。もし何かテーマやジャンルを絞って発信を頑張るぞ!みたいな場だとすぐに投げ出してしまうだろう。
書いてもいいし、書かなくてもいい。誰か見るかもしれないし、誰も見ないかもしれない。見られることを気にし過ぎず、かといって自分だけのクローズドな環境というわけでもない、ちょうどいい距離感で書けるしずかなインターネットという場所がとても性に合っている。
正直アカウントを作ったときは、せいぜい数回投稿してやめてしまうだろうな……そんなに書くことないしな……と思っていた。しかし思った以上に居心地がよく、気づけば頻繁に訪れて何かあるごとに文章を綴っている。
140文字以上の文章を書く練習をしようという気持ちもあったが、巧拙は置いておくにしてもいつの間にかするすると言葉が出てくるようになった。最近はどうでもいい日常の出来事だって140文字に納めるのがもったいないくらいだ。
今後はここに軸足を置いて定住するかもしれないし、また別の家を探して不在がちになるかもしれないけれど、しばらくはこの別荘で過ごす時間を引き続き楽しもうと思う。