GW真っ只中の2024年5月5日（日）、栃木県の那須どうぶつ王国に行ってきた。なんとなく那須高原に来たはいいものの、首都圏のリゾート地・こどもの日・動物園ときたら当然大混雑なので前日まで迷っていたが、行ってみて大正解だった。
那須どうぶつ王国はふれあいイベントや動物たちとスタッフによるパフォーマンスが充実しており、特に良かったのが猛禽類等の大型鳥類によるフライトパフォーマンス「BROAD」だった。
スタッフが合図をすると森の中から大きな鳥が現れる。大きく羽ばたいて一気に距離を詰めたかと思うと、野外劇場に並ぶ観客たちの頭をかすめるように何度も滑空し、スタッフさんの腕に留まってはまた羽ばたいていく。タカ、ワシ、ミミズクなどが次々に登場するほか、ヨウムのおしゃべりや疑似餌を使ったハヤブサの狩りなども披露してくれた。
通常見られる猛禽といえば動物園の檻の中でじっとしているところかせいぜい遠く舞うトンビくらいなので、観客を驚かせながら満足気に飛行する姿はなかなかの迫力で、子供たち以上に大人の歓声がすごかった。
遠くに飛び立ってなかなか帰ってこないタカ、猫の鳴き真似を披露するはずが「バイバイ」しか言わないヨウムなど愛嬌も満点、スタッフさんのトークも軽妙で会場は度々笑いに包まれ、最後は鮮やかなインコたちが飛び交う那須高原の空を眺めながら動物たちを取り巻く環境問題に思いを馳せる、とても良いパフォーマンスだった。良かったので2回見た。おすすめです。
園内はとにかく広く、犬猫ウサギなど身近なものからスナネコ、マヌルネコ、カピバラなど一風変わった人気者たちまで展示動物は多種多様。ゾウ・キリン・ライオンなどの定番どころの大型動物はあまりいない（那須サファリパークが別途あるので棲み分けができている）ことや、広々とした牧場もあるため、賑やかながらどこか牧歌的な雰囲気もある。
いずれも手を伸ばせば触れる距離で、ガラスや柵さえなくて足元を動物たちがトコトコ通り過ぎるようなエリアも多く、人気な理由がよく分かる。園内イベントも多数開催されていて一日で全部を見て回るのは難しく、何度も通いたくなる動物園だった。
あと、那須どうぶつ王国すぐそばの「那須高原ジャージー農場」も小規模ながらのんびりしたところで素敵だった。猫に剣呑な目を向けられながらソフトクリームの乗ったヨーグルトスムージーを買い、ヤギに見守られながら食べた。
那須高原楽しい。サファリパークの方にも行きたいな。