「好きな漫画は?」「おすすめの漫画は?」と聞かれて何と答えるかは永遠の課題だが、いつしか「自分の好きな漫画といえばこれ」が固まりすぎて近年読んで良かった作品を挙げ忘れることが増えてしまった。単なる老いでもある。
そこで好きな漫画のうち、直近5年間(2019~2023年)に新刊・続刊等を読んだ作品を書き出してみた。新しい漫画を積極的に追うことをしていないため、著名な長編や最近完結した作品が多い。自分用のメモだけど見た人が「自分の好きな漫画と一緒に並べられているこの漫画、初めて聞いたな」と作品を気にかけてくれたら嬉しいです。各リンクはamazonのコミック(紙)1巻。
SF/ファンタジー/冒険活劇
諫山創『進撃の巨人』/講談社
世界を破壊する巨人たちとその脅威に命懸けで立ち向かう人類の話。
野田サトル『ゴールデンカムイ』/集英社
アイヌの金塊を探す者たちが知略謀略怒涛の争奪戦を繰り広げる話。
葦原大介『ワールドトリガー』/集英社
異世界からの侵略者と防衛組織員たちとの戦略的な集団戦を描く話。
伊藤悠『シュトヘル』/小学館
蒙古軍の侵攻から西夏文字の文化を守るべく戦う皇子と女戦士の話。
九井諒子『ダンジョン飯』/KADOKAWA
巣食う魔物を食料にしながらダンジョンの謎に挑む冒険者一行の話。
市川春子『宝石の国』/講談社
生命が滅んだ世界で月からの使者と戦う人の形をした宝石たちの話。
部活
古舘春一『ハイキュー!!』/集英社
高校男子バレーを中心に様々な人のバレーボール愛と人生を描く話。
ひぐち アサ『おおきく振りかぶって』/講談社
一年生だけの新設高校野球部が理論と実践で日々野球と向き合う話。
杉基イクラ『ナナマルサンバツ』/KADOKAWA
競技クイズに出会った主人公が青春を賭けて仲間と勝利を目指す話。
創作
大童澄瞳『映像研には手を出すな!』/小学館
高校生三人が情熱と創造性と妥協の狭間でアニメ制作に取り組む話。
山口つばさ『ブルーピリオド』/講談社
何にも夢中になれなかった高校生が絵に目覚め美大受験を目指す話。
本田『ほしとんで』/KADOKAWA
俳句ゼミに入った個性豊かな大学生たちがその魅力を知っていく話。
鶴谷香央理『メタモルフォーゼの縁側』/KADOKAWA
BL漫画をきっかけに女子高校生と高齢の女性が交友を深めていく話。
他者理解
恋愛
紀伊カンナ『春風のエトランゼ』/祥伝社
離島で暮らす小説家と天涯孤独な少年が落ちた恋のその後を描く話。
たみふる『付き合ってあげてもいいかな』/小学館
気持ちのすれ違いを丁寧に描く等身大で切実な女子大生の恋愛の話。
家族
あずまきよひこ『よつばと!』/KADOKAWA
天真爛漫な子供よつばが周囲の人々と過ごす発見に満ちた日々の話。
雨隠ギド『甘々と稲妻』/講談社
教師の父と一人娘と教え子の高校生が料理を通して交流を深める話。
よしながふみ『きのう何食べた?』/講談社
壮年ゲイカップルの食生活に焦点を当てながら日常と社会を描く話。
生き様
平井大橋『ダイヤモンドの功罪』/集英社
あり余る才能ゆえにただ楽しく野球をすることが叶わない少年の話。
施川ユウキ『鬱ごはん』/秋田書店
閉塞的な日々を生き淡々と食事をとり思考するフリーター青年の話。
イシデ電『私という猫』/幻冬舎
猫が人に飼われず野良として生きることの容赦ない厳しさを描く話。
個人的殿堂入り
林家志弦『はやて×ブレード』/集英社
相方と絆を深めチャンバラで学園の頂点を目指す女子高生たちの話。
夜麻みゆき『刻の大地』/スクウェア・エニックス
魔物と対話したい少年と魔物討伐を使命とする剣士たちとの旅の話。
雑な紹介文と雑なカテゴリ分けをしてしまった。『進撃の巨人』は「他者理解」の話だし「生き様」の話でもある、ということは全ての作品に言えると思うけどそこは大目に見てほしい。