魔法使いになりたいのに、この世で魔法が見つけられなくて、結局魔法って科学だったのかも。それもいいな。
精神衛生、孤独、安寧、みたいなものが欲しくて、だれかのお伽話の中でそうやって生きている魔法使いを見たことがあるから魔法使いになりたくなったのかもしれない。
自分の穏やかのために在る。清潔を保つこと、空気を入れ替えること、絵を描くこと、美味しいご飯を食べること。
「本当は魔法が使える、穏やかに暮らす人」になりたかった。西の魔女やフェアリーレルムのおばあちゃんみたいに。
普通に別世界にも憧れる。妖精の国、十二国、鏡の裏側、秘密の集会。
それはそれとして。
現実に私は、内心魔法が実在して欲しいと思ってる異常者でうまく人と話すこともできない社会不適合者で人並みのこともできない無能でなんの気概もない死に損ないなので、極力人と関わらないようにしている。どうしようもない人間なのでした。