星の王子さま

ma_chi_0
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Kindleで読んだ

実は生まれてこのかた、本当に1ッミリも読んだことがありませんでした ガチミリしら

読み終わったあと、紙でも欲しいなーと思ってGoogleで検索かけたら「誰しも一度は読んだことがある」「読んだことなくても名言くらいは知っている」みたいなことを書かれている記事がたくさん目に入って、あーやっぱそうなんだ、と思った すっごく有名で、児童文学の基礎みたいなところの立ち位置にいる作品、という認識だけしか持ってなかったから

普通は人生のどこで「星の王子さま」に触れるものなんだろう?学校の授業?読書感想文の課題図書?図書館や図書室?残念ながら私の人生はそれらと交差することはなかったみたいです 本当に残念だったなーと思った この本で伝えてくれていることが、人格形成期から価値観の根幹に根付いていたとしたら、きっといい意味で今とは違う人間になっていたかもしれないなと思うから

とはいえガキの頃の私は大した感受性も無かったと思うし、読んだ本の内容を吸収・定着させようなんて意識は毛ほども無かったから、仮に読んでいたとしてもただ消費して終わっていたかもしれないなー 今日読めたんだから、今日から自分を変えていけばいいか

そう、すごい良かったし、なるほど真理だと思った というか私が今までいろんな作品を読んで「なるほど真理だな」と思ったことの多くって、星の王子さまから影響を受けた描写だったのでは?と気づいて、1ミリも読んだことがなくっても私の中には星の王子さまの要素が蓄積していたんだな、と思った 古い作品をあとになってから初めて見たり読んだりすると、そういうことってままあるよね

「大切なことは、目には見えない」。これ星の王子さまの中の言葉だったんだなー これは私も知っていた どこで知ったんだか覚えていないけど

私はやっぱりキツネのくだりが好きかも 時間が経ったらまた変わるかもしれないけど

愛の捉え方、絆の意義、自分と人との境界、大人と子供の差とか、そういうものの考え方を改めてこの本から受け取ることができたから、それを咀嚼して自分の中でまとめることができたら、いつかそのうち読書感想文を書いてみたいなーと思う 書くかわかんないけどね 原稿用紙に手書きで、とまではやらないけど、字数制限をちゃんと設けて、小学生の宿題みたいに書いてみたいな

読み終わったあと、仕事に行く支度をして、でも家を出るにはまだ早かったから、冬の朝六時の町を散歩して耽ったりした

Apple Musicで適当に調べて、こういう曲があるんだなーと思って聴きながら、近所の公園で30分くらい

そもそもいきなり星の王子さま読もうと思ったのは

こういう経緯で

夜中の3時くらいに目が覚めちゃって、X見たら夜ふかしのフォロワーがこういう話をしていたものだから 連休明けの平日の早朝3時〜5時というなかなか変な時間に読んじゃったけど、暗い部屋、寒くて静かな夜に一人でこれを初めて読んだのはまあまあいい読書体験だったかも、と思う きっかけくれたフォロワーありがとうね(勝手に私がきっかけにさせてもらっただけだけど)

ペラペラのシャカシャカズボンに公園の金属のベンチはお尻が冷たかった

私にとってのバラってなんだろうなー、って考えてみたけどあんまりしっかりした答えがすぐ出なかったのが、自分の人生の薄さと自己認知の歪みを物語っている気がして切なかった

そんなわけないぞー きっとあれもこれもそれもバラのはずだ 人への愛と人からの愛だけは正しく認知しなきゃいけないぞー

明るいと暗いのグラデーションになった空の、暗い方を見て、日の出直前の東京じゃ星は見えねーなーと残念に思ったけど、そろそろ家戻って出勤しようと思って明るい方にクルッと向き直ったらきれいな三日月と明るい星が一つだけ見えて嬉しかった

なんだかいい一週間の始まりかも!と思った

7時になって、職場に向かうために電車に乗ったら、普通に仕事が嫌すぎてリアルにちょっぴり涙ホロホロしてしまった

@ma_chi_0
日記帳