1月8日(月)、晴れ、午前10時くらい
日本棋院会館
さっき行ってきた 突然の思いつきと、そういう時のオタクの行動力をもって
経緯は順を追って話そう まずはヒカルの碁アニメの軽い感想から
ヒカルの碁 原作読了後、着々とアニメを見進め、現在42話のところまで来ました(本編全75話)
私は普段、原作は読んでもアニメまできっちり全部見るほうではないのだけど、ヒカ碁に関してはフォロワー(私にヒカ碁を推してくれた人)がアニメを随分推していたので見ることにした
結果、まぁ〜これがとっても良いアニメ あの時代(放送時期2001〜2003)のアニメと考えたら本当に素晴らしいクオリティなんじゃないかと思った そんなにアニメめちゃくちゃ詳しいってわけでもないんだけど私は
まだ半分程度までしか見てない上での所感だけど、まず変な原作改変・アニオリが入ってないのが本当に素晴らしい 残念ながら全て完璧にってわけではなく、コンプラや諸々の事情で多少省かれた部分はある(特に序盤)(未成年喫煙のシーンがフーセンガムに差し替えられるなど)(↑に載せた絵の男がまさに中学生喫煙者)のだろうけど、それを過剰にアニオリで補うとか引き伸ばすとかせずに、できるところは細かなセリフまできっちりと原作に過不足ない状態でアニメ化してくれているのがすっごくストレスフリー
あと、これは賛否別れるのかもしれないけど、最終回が「なつかしい笑顔」で終わって残りの北斗杯編は続編?アニメスペシャル?で別枠になってるのも個人的に嬉しい、というか、キレイだと思う
そいでもって、声優のキャスティングもすごくいい ひとりひとりの配役がキャラクターにぴったりだし(中には今はもう聴けないお方の声もあったりしてホロリ)、当たり前のことなんだけどすごく"あの時代"を感じる声優陣で、そこからしか得られない栄養素を得られている感じで耳が嬉しい 何より、15歳以下の、ごく一部を除いた少年メインキャラクターの声がほとんどぜーんぶ女性声優なのが嬉しい!(加賀とか岸本さんとかは男性声優でべらぼうにイケボ) いいよね、平成中期〜中後期くらいまでのアニメの、女性声優の少年声が主流だった時代
↑スヨンくんの声優予想を当てられたのがちょっと嬉しい
あとはもちろんストーリーが良かったりキャラクターが好きだったり、ちょっとした描写や音楽の妙が時代特有のシュールさを放っている可笑しさだったりが見ていて飽きなくて、それなりに長い本編もずっと続けて見ることができています
で、
ヒカルの碁にはキャラクターソングがあるのをご存知でしょうか(これはAmazonの商品ページの写真)
https://www.uta-net.com/song/69898/
↑残念ながらネット上に公式の音源がないので、歌詞を載せることしかできないのですが…
キャラソンがあること自体は知っていて、でもキャラソンって沼だし、私は"キャラクター×音楽"で幾度となく癒えない深手を負ってきたオタクであるからちょっと警戒はしていて(沼ることを) でも昨晩…もう今朝か、徹夜でアニメ見てた勢いかなんかでついに手を出して
ざっと聴いて、ああどれもしみじみといい曲だなーと思ってね 特に推しの加賀鉄男のキャラソンなんかは聴いたあとじわじわ時間かけて衝撃が広がる感覚なんかもあったりして…
塔矢アキラのキャラソンがやばくて
「綺羅」塔矢アキラ
すっげー曲ですこれは 名曲です 曲もいいし歌も最高、何よりタイトルと歌詞がすごい
あまりにも衝撃を受けて…
日本棋院へ行った
なんか…碁にどこまでも誠実で熱心で忠実な塔矢アキラの人生と、その人生にひとすじ流れ落ちた一等星の流星である進藤ヒカルの存在を こんなかっこいい曲に乗せてこんなきれいな歌声で「綺羅」なんてタイトルつけて歌われちゃったら……オタクはその輝きを追いかけて棋院に行くしかないと思って……
歌詞だけしか読めてないとしても私は行ったと思う
150%物見遊山です オタクに野次馬されて不快に思われる碁好きの方がいたら申し訳ない
キャラソンを聴くより前、ヒカ碁を読んだ影響で、現代の囲碁界について軽〜く調べたりしてみて、どうやら当時(ヒカ碁が連載・放送されてた20年以上前)よりも界隈は不況の時代にあるそうで ヒカ碁を通してたった今、前よりほんの少しだけ碁を知った身としてはそれがちょっと寂しいなァ〜なんて軽々しく思ったりして そんなときにこの「綺羅」を聴いたら、なんか…推しは推せる時に推せじゃないけど、行ってみたいと思った"今"行っておかなければ…という強い衝動を感じて…
布団の中でパジャマでグズグズしながらキャラソン聴いてたんだけど、この衝動に駆られた瞬間ガバ!て飛び起きて、もうすぐにでも市ヶ谷に行かなければという思いで15分で支度して家飛び出して、本当に日本棋院会館を眺めるためだけに電車乗った 棋院は駅前のめっちゃすぐそこだったので、市ヶ谷に滞在した時間は10分にも満たなかった(あんまりジロジロ建物眺めるのも周囲の目が気になったので)
実際に建物見れて良かったよ ヒカルの碁と、塔矢アキラの綺羅の人生と、私の人生がほんの1ミリでも重なった気がして 漫画アニメそのままの建物を見ることができたし、そこそこに見慣れた市ヶ谷の駅前も改めて見るとあーなんとなくここらへんで原作のこのやり取りがあったのかなとか感じ取ることもできたし、何より「現地に行った」ということはやはり無二の思い出になるね この思い出があるかないかで作品への思い入れも随分変わるし、聖地巡礼って良いなーと改めて思うなどした 夜の睡眠も取らず、朝飯も飲まず食わずなせいでめちゃくちゃ電車酔いしながら行った朝一の日本棋院会館を私は忘れないだろうな
私というオタクはかなり出不精な癖にたまにこういう突発性の行動力を発揮するときがある しかしこういう衝動は今後も常に大切にしていきたいと思う この衝動すら失くしたらいよいよ人生に面白みが無くなってくるからね
日焼け止めとパウダーと眉毛描いただけでほぼすっぴんマスクで飛び出してきたので、あとは寄り道せずにさっさと帰りました
家の最寄りのスーパーで鍋の材料といちご(奮発)とおやつ買いました