イントロ
本編は全国大会3回戦の烏野高校vs音駒高校の試合を映画にしたもの
最終的な感想としては、よかったと思える内容だった。ここから先はネタバレを含むし否定的に感じることも書くので嫌な人は見ないでください。
そのことについて罵詈雑言を言われたところで私の性格や価値観が変わるわけではないので....
前半 - 中盤
正直なことをいうと、前半部分....いや、中盤くらいまでこれ映画でやる意味あんのかなぁ?
って思ってた。
ハイキューはテレビアニメの時点でクオリティが高かったし、昨今のテレビアニメのクオリティが異常に高いせいで麻痺しているのかもしれない。
しかも、私はコミックスを全巻購入しておりストーリーを知ったうえで見に行ったのでつまらなくはないが、インパクトがないなと思ってしまった。
ただ、研磨が「面白いままで居てね」ってセリフの時にBGMも環境音もすべてが止まってセリフだけ言われた時は映画館の音響で圧があっていいなと思った。
見てるときに明確に「あ、このセリフないのか」って思う点があったので残念だった。
アカネちゃんの「どこを見たっていいの! ボールを見てもいいし ボールに触ってない選手がどう動いているのか見てもいいの! コートの中には面白くない人は居ないの!」
というセリフが個人的にはとても好きだったので、映画見てる最中でさえこれないのかぁ...って思った。
尺の都合もあるし、仕方ないとは思っていたが正直ここまで見ていて、このセリフ削るくらいならテレビアニメでやってほしかったなとか思ってた。
終盤
最終セットの音駒17 - 19烏野の場面の日向のロングプッシュはもう少し劇的にしてほしかった。
攻略を続けてた研磨が「殺った」と思うほど完璧な作戦に、日向のこれまでの経験が天才的な嗅覚とフィジカルと融合した一瞬のひらめきで対応した瞬間だと思っているので、もう少しピックアップしてほしかった。
最終セットの音駒21 - 24烏野
漫画ではもちろん全体的に見せているが、映画では研磨の視点になる。
「バカ!!!ボール!!! まだ落ちてない!!!!」のセリフも研磨視点で目でボールを追っている
ここで、あ....これは研磨をフィーチャーしてこの演出をしたいから映画にしたんだなと思った。
本体はそんなことないと思う。
しかし、私はこの映画の主人公は研磨だしこの最後の一瞬で見て良かったと思えた。
セッターが見ている景色ってこんななのかとか、本当にずっと上見てるなとか、うわー距離感わかんねーとか自分が見たことない視点で本当にバレー選手の目線になった気分だった。
そして最後の汗でボールが滑るシーン
あの視点であんなこと起こったら自分だったらトラウマになるだろうなと思うほどリアルに感じれた。
最終感想
面白い視点の映画だった。
本来のこういうストーリーでは主人公サイドが敵対サイドを倒していくため主人公視点が多い。
変わり種で敵対サイド視点があったとしても、サイドストーリーとして別の名前が付いたものが映像化されたりあくまでも裏側的な扱いが多かったと思う。
今回はメインストーリー内で途中から敵対サイド視点という面白い感覚に陥った。
正直賛否はあると思う。
印象的なセリフやシーンが削られていたり、試合中の見たことある構図が多かったり、
でも、最後の最後のあの研磨の視点のシーンで全部持ってかれて一気に没入できた。
あそこだけで見て良かったと思えた。