みんなが好きだから嫌いという意識のもとでマイナーなものを愛しているのかと思ったけど、結構無意識であまのじゃくな面があるらしくて面白い。それが食べ物と音楽。
作品にはファンの多い少ないがあるからそれに対しての偏見が混ざってきてしまうものだけど、食べ物に関してはそういうことはない。ファンが多いとか少ないとかあるわけない。マイナーな食べ物とくればそういう話になるが。
で、私がなんだかあまのじゃくに愛してしまっているらしいのが『焼肉のタレ』。母いわく私が気に入った味付けの大半が焼肉のタレらしい。正直、え?と思った。そもそもあんまり焼肉を食べないし、食べたとしてもかけるのはタレじゃなくて粉系のスパイスなわけで。
あまのじゃくというより中途半端なんだろうか。野菜を食べるのが嫌いなのに味は大好き(私が気に入っていた料理は野菜ジュースなりセロリなりが入っていたらしい)だし、洋食には和風の味付けがしてあるものが好きだし、今度は逆に和食には洋風の味付けがしてあったほうが好きだ(和風ハンバーグとか、、、)。
あとは音楽。音楽はファンがつくものだけど今回はちょっと状況が違っていて、音だけ聞いて好きになっていたものがなんだか中途半端な位置づけだったという話で。何か弦楽器のJ-POPアレンジを聞いて弦楽器といえば高い音はヴァイオリン、低い音はチェロしか知らなかった私はヴァイオリンアレンジを漁って「なんか違うなー」というコレジャナイ感を覚えながら聞いていた。そのうちにヴィオラなるヴァイオリンより低い中音域担当の弦楽器を知ってから聞いてみる。これだ!!
ヴァイオリンになくてヴィオラにあったもの…!なんとなく耳に刺さるというか哀愁のなさというか……それは演奏者の技術云々の話ではなくて音域の問題だった…………。
音楽において私が惹かれてしまうのはいつも哀愁で、どんなに美しくても、どんなにいい楽器でも、哀愁が感じられなければすっぽりと落ちてハマってしまうことはそうそう無い。逆に言えば切なさの強い音楽にはやすやすとハマり倒してしまう。哀愁があれば何でもいい。だから私はものすごくものすごくとにかく調律のズレたピアノが大好きだ。なんと調べたらいっぱい出てくるのがわからないのが悔しいが。
書き下してみたけど平たく言えばわがままなだけなんじゃないか?これ?