7 May 2024

machiko_f
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最近Netflixでみてる台湾ドラマ「1989一念間」(英題 : Back to 1989, 邦題 : 1989年の君へ)

父親を知らない青年が、自分が生まれる前年にタイムスリップして母親の若いときの友人グループと親しくなり、家族のことに首を突っ込んだり株式投資で成功してしれっと就職したり恋愛したり母親の恋愛模様を見つめたり1989年に粗方干渉してからバタフライエフェクトに気づいて…?みたいな話。

主人公が親しくなる女性が猪突猛進系の少女漫画ヒロインだったり、主人公母とその相手がひたすらもどかしい行き違いになったり、青春群青劇のトレンディドラマと80年代の家族ものドラマと90年代っぽい後方彼氏面のスパダリ主人公が一挙に押し寄せてくるなかなかの濃さのドラマ。あと恋愛的に盛り上がると必ずバラードが流れてスローモーションになる。

突猛進系で純粋な女性キャラがほぼ常にフルネームで呼ばれてて、友達や同僚はもとより実弟からもフルネーム呼びになるのが、なんというかこういう造形のキャラに良くあることなのか、1989年らしさなのか判別がつかない。

台湾華語の台詞でよくある「幹嘛」(ガンマー)の、なんだよ?なに?なんなの?みたいなちょっと甘えを含んだ親しみのある感じが好きなんだけど、このドラマではよく出てくるのでニコニコしてしまう。これある程度以上親しくないと使えないやつなので自分では使ったことはない憧れの言葉…家のなかで使えばいいのかな

20話近くになってやっと、主人公たちの先輩女性から89年の女性扱いの価値観にカウンターが入った、ここまで長かったな…

最初から物語のなかで提示されてたけど主人公父の秘密が想像しうる最悪になりそうでなんだかなあ…となっている。このドラマどう終わるんだろ?

テンプレだらけで特筆して面白いかって言われると微妙なんだけど聞き取りがちょうどいい感じなのが一番大きいかな。一話完結じゃないから次々みてしまう。1989年の台湾という懐古とナショナリズム(こちらからしたらオリエンタリズム)を2016年に再現しようとして再現しきれてるとことないところの差が興味深い。SFとしても緩すぎるし。