最近、UI に関する某記事が話題になっている。
賛否両論あって、端で見ているといろいろ考えることがあった。
個人的な記事の感想としては、ややネガティブだった。
理由は、他の人が挙げられていた部分と被るが、大体は以下の点。
ユーザーの声に対する扱いがやや軽視しているように見えた
プロダクト固有のバックグラウンド(利用者、利用現場、状況、タイミングなど)が考慮されていたのか、記事からは汲み取れず気になった
特に物流現場は多種多様なので、オフィスのそれとはぜんぜん異なるはず
自分の中でどうしてネガティブになったんだろうと自問自答した結果として、この記事が誰向けに書いた文章か、届けたい先の目標がズレたのかなと思った。
同じ文章でも、読む人が違えば感じるイメージも違う。
「そうそう、それだよー」と思う人もいれば、「なに、言っちゃってんの」と思う人もいる。外界から情報を読み込む際に、無意識に過去の経験やバックグラウンド、出自に沿って解釈してしまう。(もちろん、いい面もある。情報の消化の速さがある。)なので、その領域に対して、著者側のコントロールが難しい。というか、ほぼできない。
著者ができるコントロールとしては「どの媒体のどこに掲示するか」と「背景や前提の強調」ぐらいかな。
「どの媒体のどこに掲示するか」については、今やブログ投稿は様々ある。note や はてな、Qiita、Zenn などいろいろあって、利用者の属性はそれぞれ違ったりする。
また、どのユーザーとして投稿するかも考えると選択肢は増える。企業のブログとして出すのか、個人で出すのか、はたまた、アノニマスとして出すのか。(個人的な邪推としては、著者はそこそこ有名だったりするから余計難しそうと思ったり。)
「背景や前提の強調」については、読者に対して認識を揃えて、誤解や誤読を減らすためにするが、先の通り、それでも、我々は分かり合えない存在なので、限界はある。
なので、上記のコントロールも著者が意図した状態、なりたい状態(To-Be)になるために一番楽にできるとこでやるのがいいとおもう。コスパ最強!
そして、今回はそのズレがあり、文章やその体裁で埋め合わせられていないからネガティブにもなったと考える。
文章を読んでもらうことで読者にどうなってほしい状態と著者の思惑とがズレていると、もったいない。喩えるなら、キンキンに冷たいコーラを砂漠と雪山で売る感じ。どっちが売れるかは想像が容易。
当該の PdM やエンジニアへのねぎらいや進めた成果に対して、社内広報としては有りだと思うが、note だといろんな層のユーザーがいて、私みたいに勝手気ままに書いたりやつもいれば、本質を突いた話をする人もいる。もし、本文で書かれいてたお客様の声として投稿した人が見れば、憤慨するかもしれない。
なので、自分としては、書いた文章としてどこに置くべきか、そして誰に届けたいかはしっかりと考えたうえで、投稿していきたい。自戒。
あと、「お前のこれは?」と聞かれたら、「いや、ここ、しずかなインターネットっすよ」って感じで許してください。おなしゃす。