中村監督作品はCとつり球が好きで、モノノ怪も見ようと思いつつなんだかんだ映画公開記念でやってた座敷童と海坊主までしか見れてないんだけど、今日の保険として絶対に面白い作品も押さえておきたいなと思ったので観てきた。めちゃくちゃ良かった! でも理解が追い付いてないのでまだ咀嚼してる。
映画含めてまだ3……篇?って言い方でいいのか?まだそれしか観てないので見当違いだったらごめんなんだけど、被害の惨さや人間の業のどうにもならなさの奥に誰かの痛いほどの優しさがあって、それは無下にされずに幕引きしてくれるのがいいなと思った。おカメちゃんが無事でよかったしおアサちゃんと仲たがいにならなくてよかった。
三郎丸のとこが把握しきれなかったんだけど、井戸に落としたもの(自分で降りたんだけど)=女中たちが捨てた大事なもの=フキが捨てたのは弟だった、とかそういうことでよかった? 拾いきれなかった。考察探したい。
脚本にも映像にも情報量が多すぎるし、映画だからじっくり考えたり巻き戻して見たりできないし、お話も分かりやすくはないんだけど、重要な言葉や要素は何度も繰り返し出てきたりするので、全部は分からないなりにこれはどういうお話だったかというのはなんとなく掴める気がする。
大奥の話としか知らなかったのでもっとお世継ぎ争いのドロドロをやるのかと思ってたら自己と承認の話だったけど、これ脚本はいつからあったんだろう。ずいぶん現代的だなと思ったけど、最近になって構想されたのか、時代が中村監督に追いついたのか、でも思えば中村監督作品ってわりとアイデンティティの話ではあるよな。と思ったりした。Cもつり球も、ガッチャマンクラウズもかな、自分にとって何が大切なのかって話ではある気がする。
映像がとにかく良くて、色数が多いのにまとまった色彩と、華やかだったり異質だったりする装飾や文様、匂いとか襖絵の抽象表現、全部良かったな。にわかですが。こういうのがクールジャパンだよな!と思ったし、こういうのが見たくてノイタミナを見てたんですよね。写実的できらきら綺麗だけが良いアニメーションってわけじゃないのがよかった。
あと主題歌がいいなと思ってたんだけど、作曲TKさんで驚くと同時にそっか!と納得した。TKさんの曲にアイナさんの歌が合いすぎるのでまたタッグ組んでほしい。
劇場版3部作とのことだけどあとのも大奥の話になるのかな? 顔がありキャラも立ってるのに全然出番がなかった子たちいるし、解決してない謎もいっぱいあるよな。楽しみ。
理解が追い付いてなさすぎるので大して書けることがないんだけど、とりあえず火鼠を楽しみにしてます。それまでに残りのTVシリーズと化猫見る。