ようやく時間できたから書く。一曲目がめちゃくちゃ長いんですけど、一曲目だけなので我慢してください。
1.Face the World
C.FIRSTの新曲。聞いていてずっとじんわりと嬉しくてなんだか泣ける。それと同じくらい聞くのに緊張するので気軽に聞けない。
個人的に、アイドルマスターの曲はぜんぶ「アイドルの歌」として世間に出ているものとして聞いているので(おそらくファンには明かしていないであろう)パーソナルな部分が出過ぎていると「これアイドルの曲かぁ~?」(キャラソンすぎじゃない?)みたいな気持ちになってしまうんだけど、Face the WorldはけっこうしっかりC.FIRSTの内面に触れてる曲なのにそんなに抵抗がない。
これを聞くために理由について少し考えてみたんだけど、C.FIRSTの曲はどれも「今より少し先の未来」「こうなりたい自分」みたいなものについて触れていると私は思っていて、じゃあ『これ』が次のC.FIRSTが目指す姿なんだな、と今までのストーリーを経て素直に受け取れるからだと思う。
(以下有料ストーリーの少しだけネタバレ)
百々人が「自分が主人公の、自分だけの物語」を生きていくことを決めて(≒自分たちの中での戦いにケリをつけた)、C.FIRSTの方向性みたいなものもまた少し変わっていくと思っているんだけど、それは「憧れられる存在、強さ」みたいなものを前面に押し出したユニットだったC.FIRSTが「弱さに寄り添う」みたいな要素を少しだけ強めていくみたいな変化なんじゃないかな、と感じている。
Face the Worldを初めて聞いたとき、「ああ、次のC.FIRSTは“こう”なんだな」と思った。
C.FIRSTはそれぞれ家族や才能や友情や消せない過去についての傷や痛みを抱えている子たちだけど、それは別にフィクションに限った痛みではなくて、現実にありふれている痛みだと思う。メタ的な話をすればC.FIRSTはかなり最近に登場したアイドルで、秀の親友の「不登校」という要素や百々人の機能不全家族的な要素は少なからず昨今のいろいろな風潮を受けているところはあると思う。これらの要素の象徴としてSideMが提示したのがC.FIRSTで、彼ら(そして世界)に対して出した答えが「Face the World」だと、私は思っている。
彼らはいろいろな問題を抱えているけれど、だからこそ彼らにしかすくい上げられないものたちがあって、自分の傷や痛みと向き合い始めて前に進んで行く彼らが目指す次の姿が「同じ痛みを持つ誰かをすくうこと」なんじゃないかな、とFace the Worldを初めて聞いたときに思った。私はそれが嬉しい。
「Face the World」は「世界と向き合う」なんだけど、これは今までの彼らのストーリーで彼らがやってきたことで、それが命令形だから「世界と向き合おう」。今を生きる、彼らと同じ傷を持つ子どもたち(そしていつか子どもだったことのあるすべての大人たちも)とそれをやってくれる「最高の仲間」としてのC.FIRSTが、これからのC.FIRSTなんだな、と思うと、それが本当に嬉しくて、ずっと泣けてしまう。
だいぶ前に久々にタコピーを読んでいたら「してあげられないことだらけだ きみたちの壊れてしまった家族やもう戻らない心」「何もできないけれど それでも きみが きみが きみが もう一人じゃない“きみたち”が きっと大人になれるように」というセリフでC.FIRSTのことを思い出して号泣したんだけど、Face the Worldはかなりこのメッセージと近いものがあると思う。今までC.FIRSTが経てきたすべてのことを歌った曲だけど、それと同時に強くなったC.FIRSTがどこかにいる「きみ」に贈る祈りみたいな曲だとも思う。C.FIRSTがいる令和でよかった。
2.リトルマイシューズ
出たときからめちゃくちゃ好きで、ほぼ毎日聞いていた。ほぼ毎日聞いていたので、8thでバックダンサーさんたちによるバチバチのダンスブレイクが始まったときに「あ、これこのバチバチのダンサーさんの間から橘志狼くんが出てきてリトルマイシューズが始まるやつじゃん」と瞬時に予測できた。
リトルマイシューズ、聞けば聞くほど橘志狼くんがなりたい「かっこいい」が見えてきて、それの具現化が8thのリトルマイシューズだったと思う。たぶん橘志狼くんはあそこにいる古畑恵介さんを見たら絶対「かっけー!」って言うし、憧れると思う。
「等身大」の曲とはまた違うけれど、だからこそ光っている感じがする。アイドルはステージに立てば何にだってなれるところがすごいところだから、その「何」が「なりたい自分」であったってぜんぜん良いんだよね。
3.Resonate Blessing
ランダム再生で前奏が流れてきた瞬間体温が8億度上がる。早くオケコンでやった方が良い。
4.HEAT BEAT “Identity”
この曲を初めて聞いた日のことを今でも覚えている。この日私はドイツ人に明治神宮にあるクスノキをドイツ語で紹介するとかいう謎のイベントに参加していたのだけれど、この曲を初めて聞いたのはその帰りの電車のホームで、聞いた瞬間に私はこれこそジャパニーズカルチャーとして紹介するべきだったな、と激しく後悔した。
この曲のすごいところは、秋山隼人さんというアイドルを何も知らない状態でこの曲だけを聞いたら秋山隼人さんみたいな子はおそらく想像できないことだと思う。本当にすごい。私は秋山隼人さんのことを知らない状態でこの曲を聞いたら「OLDCODEXって新メンバー入って復活したの?」と聞いてしまう気がする。ちょっとOLDCODEXっぽいと思う。
でも秋山隼人さんのことを知っているとまぎれもなく秋山隼人さんのソロ曲なのだ。なぜならHEAT BEAT “Identity”は超かっこよくて、秋山隼人さんは超かっこいいアイドルだからだ。
5.Resolution
私は「桜庭薫さんってお金貯まったらアイドル辞めちゃうのかな……」とめちゃくちゃ考えていた時期にTwitterで「俺の願いが叶っても、アンタと一緒ならアイドルをずっと続けてる気がするよ」という大河タケルさんの台詞に出会って驚くと同時に本当に感動して、一気に大河タケルさんのことが好きになってしまった。「アイドル」という概念が好きだから、「アイドル」を楽しい、続けたい、と思ってくれた人のことを本当に好きになってしまう。私が好きなもののことを好きになってくれて(彼らは私がアイドルを好きなよりもずっとアイドルを大切にしているかもしれないから、これは高慢かもしれないけれど)ありがとう、と思っている。
Resolutionの中でも「頂点目指して 向かう今日が 励むすべて 特別で かげかえのない自分に気付かされてく」という歌詞が特に好き。これは私がアイドルを好きな理由と、おそらくは大河タケルさんが、夢が叶ったあともアイドルを続けたいと思ってくれた理由のひとつだから、やっぱり私の大切だと思っているものを同じように大切に思ってくれてありがとう、という気持ちでいっぱいになるのだ。
6.AFTER THE RAIN
Wの曲って基本的にひたすらに明るいのになんだかめちゃくちゃ泣ける。私が初めてライブに行ったのは7thの愛知で、そのときは5曲くらいしか知らない状態で行ったんですけど、ライブ終わったあと即時購入した(まだそのときはサブスクが解禁されていなかった)うちの一曲がこれだった。
Wの曲は結構ファンに対しての応援歌的なところがある曲が多い中で、これはあんまりファンが歌詞に介在していないというか、蒼井兄弟ふたりのあり方をわりと閉鎖的に描いた曲だな、と思っていて、それはアイドルの曲としてどうなんじゃいというのはあるんだけど、蒼井兄弟はかつていたフィールドから「アイドル」という新境地に立つにあたってかつてのファンを安心させる、納得させる必要があって、そのために必要なのはやっぱり圧倒的に明るくて楽しそうなふたりだと思うから、そういう意味でこれはこれでいいなって思う。
まあこれ↑は記事を書くために改めて歌詞と向き合って考えただけの文章なので、普段は普通にメロディと声がめちゃくちゃ明るくて元気な気分になれるという理由で聞いているし、十選にいれた理由もそれ。
7.Great Sympathy
「苦しみに悔しさに 打ち勝ってこれたひと」
ここでいつも百々人を思い出して泣く(なんで?)。
曲全体の音がかなり厚みがある感じがしてWの普段の軽やかなイメージとはちょっと違うのにちゃんと応援の歌で好き。
8.PRIDE STAR
この曲が出たころのSideMはライブが中止になったりしてかなり暗黒期でしんどくて、なのでそのタイミングで出たこの曲にPたちはめちゃくちゃ救われて泣いた、みたいな話をちょっと聞いてからなんとなく、その時期を経験していない人間がこの曲を好きだと言うのは申し訳ないみたいな遠慮が私の中であったんですけど、好きな曲なので入れた。
いつかC.FIRSTもいる49人でこれを歌っているところがライブで見たいです。でもそれやったらあまりにも最終回過ぎて怖くなるかも。
あまりにも曲調が最終回で流れる曲過ぎて聞いていると泣けると同時に「終わるんか……」という微妙に不安な気持ちになるんですけど、最後の方の「We’re サイコー!」でウワッ元気! ぜんぜん終わんなそう! という安心を得られる。
9.流星PARADE
「同じ夢は絆に変えてゆけるよ」、DRAMATIC STARS過ぎる。
明るい曲なのに過ぎ去っていく時間の煌めきを歌っているのがなんとなく寂しくて、そういう曲が「流星」(いつか消えるもの)を冠しているのがめちゃくちゃ好きです。
10.Take a StuMp!
ごめんなさい最初ここにGO FOR IT!!入れてたんですけど、投稿してからふとTaS入ってなくない? ってことに気付いて戦慄して、今慌てて書き直してます。GO FOR IT!!も大好きなんですけど、やっぱり自分にとって初めての周年曲で、現地でも聞いて、歌詞もぜんぶ良くて、流石に特別過ぎです。これ入れ忘れてたの流石に記憶喪失過ぎる。記憶喪失になったっぽいので今TaS聞いて初見の反応しようと思ったんですけど「君が言ってくれたあの言葉 差し出してくれたその手が 今日という日を作ってくれたんだ」で走馬灯みたく今までのライブの思い出が蘇ってきて号泣しました。記憶あります。
以上!
文章量=好き度、みたいな話ではなくて、好きなところがうまく言葉にできない部分にある(メロディや楽器の音みたいなところ)場合も多いので、そこはご容赦ください。10曲中4曲49ELEMENTSの曲でやっぱ49ELEMENTSって神なんだなって思いました。