Repeating a perfect day.

まえぷー
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土曜日。金曜日の「あと一日で週末だぁ」という一週間で一番気合いの入った平日から、「明日ひま?」という業務連絡を受ける。予定が決まってから当日までの期間が短ければ短いほどその勢いとテンションは引き継がれ、前日に決まった予定が疲れ切った脳をハイにする。

10時から人気店のシュークリームを食べ、摂取したカロリーを消費するべくジムに行き、地元のラーメン屋で昼ごはんを済ませ、銭湯でサウナと温泉を満喫しながら「次は会社のみんなでお花見しましょう!」と3人で計画を練る。

仲がよく居心地がいい会社というのを感じながら、夕陽で建物に陽が当たる部分と影ができる部分を眺めながら(人間みたいで綺麗だなぁと思いながら)入る露天風呂が天国すぎた。

“非ドーパミン“を吸収できるかが明日の自分を左右する。

A perfect day

日曜日。平日の起きる時間帯に体が慣れてしまい、目を覚ます午前7:30。起きてから朝日を浴びるためにカーテンを開くところから一日が始まる。歯磨き、洗顔、寝癖直し、日焼け止め。朝のルーティンをこなした後の水一杯のガソリンとともに体のエンジンが始動する。青空が広がり白い雲が映える画は、今日も美しい。そんなポエミーを観葉植物にやる水やりとともに流す。

特に予定のない日は、自分のその瞬間の気分に体を委ねるのでなにをするかは自分でもわからない。そんな予定のない今日は、ひとまず昨日セールで買った食パンを手元にフレンチトーストを計画する。健康にちょびっと気を使う僕は、ラカント(砂糖に代わる甘味料)と卵、オーツミルクでフレンチ部分の液を作り、トースト部分のパンを浸す。じっくりと時間をかけて浸っていくパンは、日曜日という一週間で最もゆっくりとした時間に最適だ。晴れているので、フレンチトーストを作る間にお洗濯。日々の疲労を溜め込んだベッドのシーツを豪快に剥がし、リセットさせる。ヒーラーがやられた時、誰が回復してあげるのだろう。ヒーラーにもしっかりと休息が必要なようにシーツを休ませる。時間があるとすぐポエムる癖があるので、さっさと浸したパンを焼いていく。皮をめくるだけのお手軽バナナだが、時間がある今日は綺麗にカットして一緒に盛り付ける。贅沢で優雅な朝ごはんを迎えて、すでに平日できないことを済ませてきている充実感に浸れり尽せり。

天気も良いことなので外に出なきゃもったいない!と貧乏性の我が身が疼き、近くにできた花屋さんに足を運ぶ。花や植物には詳しいわけではないが、見ていて気持ちがいいものなので手のひらサイズのガジュマルをお持ち帰りすることにする。男性は中学生以降、精神年齢がとまってしまうが、そんな幼い僕と一緒にまだ小さなガジュマルも育っていけたらと思う。帰宅してからは、ハマっているパズルにのめり込み1時間が経過する。毎日毎日手にかけるそのパズルは、まるで僕の人生という出来事の連続を埋めるかのように、少しづつその全貌が浮かび上がる。大きな塊と大きな塊が繋がった瞬間、それが運命だったかのような感覚に陥る。後付けでしか生まれることができない運命という言葉に、多少の罪悪感を感じてポエムで締める週末だ。

まるでなんの刺激もない一日だったけど、実際に体験するとわかる充実感。人間そこまで刺激を求めていなくても充実した一日を過ごせるのだなと改めて実感する。

A perfect day

もちろんタイトルは、映画「Pefect days」のリスペクトを込めて。

@maepu
趣味で文章を書いている者だ