時間がない中で何かをするのではなく、時間をかけて何かをする
時間のないときこそ、一つのことに時間をじっくりかけてみると面白いかもしれない。それは一日で全てのことに時間をかけることは物理的に難しいので日によって変えていけばいい。今日はいつもと違う料理を作ってみる。例えば手間のかかる揚げ物だったり、時間をかけて煮込むシチューなど。明日はお風呂時間を長くとって、入浴剤を入れて脚を伸ばしてのびのびとする時間。身体の芯から温まりぐっすり眠れそう。明後日はお休みだから普段会社から帰ってからやることが多くて寝るのが遅くなっちゃうところを、あえて早寝をしてみるとか。次の日起きると時間の長さに得した気持ちになって清々しい。別に毎日なにかに時間をかける必要もなく、思い立ったとき、それこそ月に1回とかでもいいと思う。
仕事や子育てに追われている人なら、昼間から温泉に浸かって青空にかかるオレンジ色の夕陽を眺めたり、ハイキングをして身体の中にある空気を換気したり、感覚を刺激するようなことをしてみる。日々とは違うストレスを自分自身に与えてみる。難しいことに自分がオーバーワークだということに気づけない。独り身で残業もない、時間を持て余している自分だから言えることだし、だからこそ言わなければならないのだけど、それでも時間をかけようとする意思があるかないかが大事なのかなって。さけるチーズは、裂くという一手間が加わるからより美味しく感じる。
最近はパズルにハマっていて、朝起きてから会社に行くまでの空いた時間だったり、休日に時間をかけてじっくりやったりしている。一つ一つのピースを埋めていくことしかできず、一気に完成させることができないのがとても良い。別々で繋がっているピース同士が繋がってより大きな塊になる瞬間は興奮に近いものを感じるし、まるで人生みたいだなぁなんて臭いことも思ってしまう。社会人一年目のお金がない自分にも優しいところも好き。流行りのRTAだってパズルの世界では通用しない。効率だけがものいう世界ではないんだ。