☑マイコン 破壊的イノベーション(12)製品特徴比較

magemanager
·

マイコンのPico、Ardiuno、ESP32の違いをまとめてみる。目的によって、どれが良いのかは変化しそう。

OSを持たないので、電気を通すと書き込まれたプログラムを実行するのは3機種とも同じ。マイクロUSBで接続して、母艦のパソコンからプログラムを書き込む。母艦はRaspberry Pi の相性が良いが、通常のPCでも可能。色んなセンサーが安価に販売されている。温度、湿度、傾き、赤外線、光度、スイッチ、サーボモーター。。。アイデア次第。同等の事をPCでやろうとすると金も掛かるし、処理速度が遅い。アナログ電流の処理が出来るので、電子工作を得意とするが、はんだごてさえも不要。

私の用途(参考):廉価なBluetoothカメラ、距離測定器を作りたい。

=============================

①Pico 約1,000円前後。センサーは数百円〜

Linuxを持つパソコンであるRaspberry Pi のマイコンでOSは持たない。サイズはタバコ3本分程度の基盤。通信機能を持たないPico、通信機能を持つとWが付き、ピンヘッダーを持つとHが付く。写真はPicoWH。Hの方が便利だが、一番最初はよく分からずにいじりまくるのでHでなくてもいいかもしれない。基盤が剥き出しなのでブレッドボードは必須。ケースは自作する。

開発環境はThonnyによるMicro Python(Python)とArdiuno IDEによるCircuit Python(C)が便利。他のマイコンとの併用を考えるとArdiuno IDEの方が良いと思う。クラウド版のReplもあるらしい。プログラムは大抵は公開されているので、それを探してくれば自分は組む必要はないが理解はしたい。

PicoWの通信系はWi-Fi系は資料が豊富だが、Bluetooth系は最近可能になった様で資料が少なくてやや苦戦する。

カメラはあるのだが、Raspberry Pi 用のカメラが千円もしないのに数が出ないせいなのか3〜7千円とやや高額なのが気になる。種類も少ない。映像処理には適していないのかもしれない。

ブーストボタンを押しながらケーブルを接続するとドライブがマウントされる状態になるのが気にかかる。セキュリティー面で何か言われそうな気が。こんなに小さなメモリーに書き込める情報は知れているが。

母艦をRaspberry Pi にしたい場合は相性がとても良いのでPicoを選択すると良いのかもしれない。あくまでもRaspberry Pi の主力はPicoではないので、今後のサポートを長期的に考えると、どうだろうか。個人使用では構わないが。Wは2024年春にようやく技適を取得した。

👉PicoWHでカメラの映像をBluetoothでPCに送るのを考えていたが、おそらくBluetoothのプログラム作成で引っかかりそうだ。それに、想定より高額。

=============================

②Arduino 本物は4千円〜 互換機は2千円〜

オープン・ハードウェアなので、千円程度の互換機が多く売られている。レビューを確認しながら買えば問題無い。大きさはタバコの箱くらい。Raspberry Pi は教育用廉価パソコンからスタートしたが、Ardiunoはマイコンからスタートしている。Picoから始めたので気づかなかったが、本来はこのマイコンの世界はArdiunoが王道らしい。部品の対応はArdiuno対応が最も多い(標準)。

製品種類は非常に多く、用途によって選ぶ必要がある。いきなり高価な高スペックの物を選んでも仕方がない。最も安価なUNO R3が3千円で(互換品は千円)通信機能を付けるには上位機種や通信ボードを拡張する必要がある。無線で使う場合にはESP32を選んだ方が良いのかもしれない。

👉関連資料は非常に豊富。業務で使うのならばArdiunoだろうか。ただ、Try&Errorのプロトタイプとして考えると若干コストがかかるのも事実。

=============================

③ESP32、M5Stack 千円〜

本体は800円程度なのにWi-FiとBluetoothを標準で装備しており、とにかくコストが安いのは魅力。Try&Errorのプロトタイプならば、間違いなくこれだろう。製品開発スピードが速く、すぐに生産終了になっていってしまうのは破壊的イノベーションの特徴だが、安定した長期使用を前提と考えると少々困る。オンボードでカメラを搭載している機種が数千円で売られており、ハードルが低い。実際にカメラ&Bluetooth使用でどれくらいの速度が出るのかはこれから要検証。

①Pico、②ArduinoはAmazonで売られている製品を秋葉原の店頭でも確認できるが、③ESP32はそうでもない。逆に言うとあまりにも種類が多すぎて店頭では取り扱えないという事なのかもしれない。

===

てっきり、どんな製品にもマイクロUSBの口がついてると思ったら、それさえも付いてないのがあるのには驚いた!そういう場合は、専用のダウンローダーキットが用意されているので、買わないとならない。給電はどうなるんだろう。

M5Stack ESP32ダウンローダーキット【M5STACK-A105】1,300円

https://item.rakuten.co.jp/marutsuelec/2229746/

===

そうなると当然、撮影した画像を転送するのにUSB変換モジュールが必要になる。これは買ってある。

KKHMF 2個 CP2102 USB 2.0 to TTL UART シリアル コンバータモジュール 10P PRGMR ケーブル付き

https://www.amazon.co.jp/dp/B07MHGC1BD?psc=1&ref=ppx_yo2ov_dt_b_product_details

USBコンバータモジュールでダウンローダーキットの代わりが出来るのかどうか、未だ分からないが、これを見るとオンボードアップローダーとUSBシリアル出力は別みたいだ。

https://item.rakuten.co.jp/seikatsuouenshop/abc-0bmq8f7fn/

===

例えば、これ。一見すると安くて技適で良いのだが。。。

Freenove ESP32-WROVER CAMボード https://x.gd/du8F1

非推奨品の「ESP32-WROVER」が使われている。仕事で使うのはどうかしら?という事になる。(もはや古い機種である)

※amazonを見ていると、③の製品には品質が悪い物が多いので注意!楽天から探した方が国内店舗から買えるので、良いのかな?

===

Picoで買ったカメラもESP32で使えるらしい。

===

👉技適をとっていない型番が多くあるので業務で使用する際には気をつけないとなるまい。ただ、マイコンの技術面を勉強するには最適だろう。こういう物はとにかく触らないと分からないのだ。

@magemanager
皆にデクノボーと呼ばれいつもにこにこ笑っている そういう人に私はなりたい。 非暴力・非服従