近い将来、PCは駆逐されてエッジコンピューターの方が低価格で能力が上がるだろう。すると、世の中のPCは消えてエッジコンピューター+クラウドだけになる。その時までに身体を慣らしておかないとならないので、Raspberry Pi5を買ってみた。Raspberry Pi4Bはすでに持っていたが、5は別物だ。これ以上の進化は意味が無いだろう。
困った点の備忘録(特にpython系)
0.ファームウェアのアップデートは「【ラズパイ初心者おすすめ】Raspberry Pi を最新の状態にアップデートする方法 | ラズパイの実」https://knt60345blog.com/update/
1.日本語を入れる 「Raspberry Piで日本語入力する方法(Fcitx/iBus/Mozc)」https://www.indoorcorgielec.com/resources/raspberry-pi/raspberry-pi-input-japanese/
インストールして再起動。
2.Raspberry Piにて標準でインストールされているpythonはVer3.11あたり(現時点で最高はVer3.12.3)なので最新のバージョンに上げていきたい。 Python自体のアップデートはこのあたり。基本はこの記事を参考に。
「【Python】pyenv+virtualenv+JupyterのPython環境の構築」
https://buravo46.hatenablog.com/entry/2017/09/18/152631
Pythonはpyenvでインストールすれば、異なるバージョンの混在をコントロールできる。(ホームディレクトリに専用のフォルダを作って区別していく)元々入っているPython(Python)は/usr/binでそれが入れ替わってくれるわけではないが、標準で動くバージョンはpyenvで指定できる。
3.後にJupyterNotebookのインストールで引っかかるのは2点。1つ目はメタデータと呼ばれる日本語に関する部分。これは(上記事)の、
「【Python】pyenv+virtualenv+JupyterのPython環境の構築」
https://buravo46.hatenablog.com/entry/2017/09/18/152631
# 日本語化
localectl set-locale LANG=ja_JP.utf8
の部分でクリアできる。echoの部分はバッシュのシェルスクリプトを修正してくれるので1行ずつ慎重に。最悪、エディターで修正するようだがどこにあるのかわからない。
もう1点はSSLがどうとか言われて引っかかる。これは「Ubuntu21.10でpyenvのインストール中にOpenSSLのエラーで実行できない問題」 https://zenn.dev/moru3_48/articles/94d01b0ed2a91e でクリアする。
後は通常通りに「Jupyter Notebookのインストール」 https://www.javadrive.jp/python/jupyter-notebook/index1.html でインストールできる。
4.仮想環境はvenvやvirtualenvなどで作る。今回はvirtualenvの方を使用。難しくない。venvの場合は「. venv/bin/activate」とすればいい(venvは自分で作るフォルダ名) 。分かりやすいように仮想環境フォルダは自分のフォルダ内に作ればいい。仮想環境venvは自分の仮想環境を指定のフォルダーに作る事ができるので、あとはpipを設定するだけ。今は動かない。pyvenvはpython自体をフォルダー管理してくれて、venvはフォルダー分けした中のpythonを個別にpipできるようにするので、目的のレベルが異なる。非常に便利。
5.Juliaのインストールは公式ページ https://julialang.org/downloads/ にコマンドがあるのでそれをコピー。後はAddコマンドでJupyter Notebookを入れる。すると、JuliaがJupyter Notebookでも認識してくれる。
6.Mathematicaのコードを実行していくと、Cyclesが認識してくれなくなった。毎回、カーネルをローカル終了させれば良いようだ。
7.pythonを呼び出すには以下のコマンドを打つ。
1行目はvenvのフォルダーに移動。2行目はアクティベート。3行目はDOS窓でjupyter notebookを呼び出す。
<python>
cd python3.12.3/
source 01_py3.12.3/bin/activate
jupyter notebook
8.Thonnyがあればpython関係は実は事足りそうで、Verの違いはvenvを使っていればツールメニューのオプションで仮想環境のpythonを直接指定すれば切り分けができる。デバッガが充実していそうなので重宝しそう。
9.Juliaを呼び出すにはDOS窓で
using IJulia; notebook(detached=true)
10.MathematicaはWolframで検索する。速い。
11.バックアップ。従来はMicroSD同士で取っていたが間違えやすいしどうしたもんかと。SDカードを間違えて買ってしまったのもあって考える。SDコピーツールはブートのカードには書き込めない様だ。ならばバックアップはSDカードに取っていき、Microに書きたい場合はSD👉HDDを経由してやればなんとかなりそうだ。
12.SDカードのまるごとコピーではなく、OSを書き込む際に親切なのだろうが現在の設定をそのまま併用してくれる(Wi-Fiのパスワードとか)のだが、これを使うとWi-Fiが繋がらなくなるのでまっさらで書いた方がいい。
13.SDカードを2枚用意して、問題無い状態でその都度まるごとコピーでSaveしていけばバックアップとして使える。
14.picoに繋げようとしたが認識してくれない。どうやらUSB-microUSBケーブルには充電専用とデータ送信&充電用という2種類があるらしい。(後日購入)
15.Raspberry Pi4で使えていたクロニウムはRaspberry Pi5では日本語が使えない様なので、FireFoxに鞍替え。