amazonは日本各地にデポ倉庫を設けて必要になりそうな物を予め各地の倉庫に送り込んでいる。あれはBtoCなのでマーケティング的な難しさがある。
BtoBの同様な仕組みを作ろうとすると、皆は簡単に考えるのだが実際に運用しようとするとこれがなかなか難しい。これは物凄く難しい最適化数学の問題になる。
<中間倉庫のロジック:皆が思い浮かべる浅い考え>
・遠い地点に積載率の低い車を何台も出してる。
・中間地点に倉庫を設けて、予め満載で送り込んでおけばいいだろう。
<実際に起きること>
・すべての輸送物が工場で製造完了して在庫されている訳ではない。
積み合わせようとした物がまだ無ければ直送になる。
・一つが直送になると、勿体ないのでそれと積み合わせるものも直送。
・日程に余裕がある物はチャーター車ではなく路線という安価な混載で運べるので弾く。
👉これを繰り返していくと、デポ倉庫への物量はぐっと下がる。
👉デポ倉庫への物量が下がると、採算は取れない。
これと同じ問題は、トヨタの工場でも起きていると読んだ事がある。
新車を運ぶ輸送トレーラーは6台くらい詰めるので、それが満載になるまで待つか・その日に運べる分は1台でも発車すべきかどうか?という問題だ。トヨタでは空きが出ようがその日に運べる分は1台でも発車させるらしい。その方が儲かるからだ。
この問題、実は簡単な板取問題で解けることが分かっている。面倒だから組んでないけど。解けると分かったらやらされるのも嫌だ。