もうずうっと前の事だけど
私の母方の祖父は、亡くなる前に病床で何度も「酒を飲ましてくれぇ~」と言っていて
そんなの絶対ダメだから、私達 皆 困りながら、できる限りの優しい声でなだめたり 気をそらせたりしていた
身体中 どこもかしこも苦しい筈なのに、まだそんな事言うの?…と思うと
悲しいのと同時にすこし可笑しかった
あぁ おじいちゃんが大好きだぁと思った
❇️
🐸
母方のおばあちゃん
もう あまり長くないかも…と、連絡をもらって
半日かけて、遠方の特養へ
乗り継ぎが上手くなくて、かなり時間が空く
待合室とトイレと立ち食い蕎麦屋と…行ったり来たりして
人の話し声聞いて、あぁやっぱり訛ってるな…とか思う (私も訛ってるんだろうケド )
🍵
やっとの思いで着いても、帰りの電車の都合で、滞在できるのは90分くらい…
職員さんが時々 何か用があって来るけれど "まぁ、お孫さん? よかったわねぇ○○さん!” とか声をかけてくれるので
その度に ニコニコ嬉しそうにしている
本当は 色んな事を忘れてしまっているので、もう叔父さん(長男)以外は皆 "知らない人”
それでも「よぅ来なしたのぅ」とかニコニコ…
そういう時 やっぱり私は、泣きたくなった
笑ってくれて嬉しいのだけれど、同時に切ない
🐢
しわしわの 痩せた手を、両手でくるんで、少しでも温めようと 撫でていたら
隣のベッドの方も 笑顔で私をずうっと見てる
何か言いたそうで、そのうち身体を ちょっとずつ起こして、手を伸ばそうとしてるのかな?
「…さん」
え?何て?
「か…んごふ…さん」
ああ、今日は 白のニットワンピ着てるから 😢
慌てて人を呼びに行く、看護婦さんじゃなくて職員さんだけど いいよね、こんな服 着て来てゴメンナサイ🙏
もう訳解らないけど、泣き笑い
ちょびっと悲しくて ちょこっと可笑しい
🌸
目が赤いのと 鼻をかんでばかりいたのを
花粉症のせいに出来たのは よかった