嬉しい、楽しい、おもしろい。そういったポジティブな気持ちだったらいいのだけど。恥ずかしさや寂しさ、情けなさ、自分への失望やビクビク怯える気持ち、そんなネガティブな気持ちには、つい正体を見つけようとしてしまう。
気持ちの正体にことばを見つけたら、少しはが和らぐのかもしれないと思って。説明のつかない気持ちを抱えておくのは、なんだか心地よくなくて。なんでこんなに恥ずかしいんだろう、なんでこんなに悲しいんだろう、なんでこんなに苦しいんだろう。ああきっとこんなことを思っているからだ、こんな背景があるからだ、こんなことを気にしているからだ。そうやってつい、自分の気持ちに論理的に説明をつけようとしてしまうくせがある。
でもね、正体を見つけると頭で理解できるのみであって、気持ちそのものはかわらないのです。頭で理解すると、次から次へと新しい説明を思いついて、もっとわかりやすくしようとして、結果、自分の気持ちはもっとなおざりにされてしまうのです。
シンプルにただただ自分の気持ちを感じる、するとブンブン鳴り止まなかった思考が追い出されて、しーんと静かになる。そんな体験をした。
説明のつかない気持ちを、しずかに自分のなかに抱えてみる。味わってみる。説明はしない。その時間が自分に、根っこを与えてくれるのかもしれないと思っている。
このブログは、誰かにわかってもらうため、伝えるため、説明をするための場所にはしないつもりだ。自分のなかから湧いてくることばを置いておくためのひみつのへや。