「きのう何食べた？」に登場するシロさんとケンジを想い詠んだ一首 漫画原作のこちらの作品、ドラマ化され2023年秋冬現在はseason2の放送中である その中でもわたしのすきなエピソード、第5話から着想を得た
メインのストーリーとしてはふたりで過ごす何度目かのクリスマスについてなのだが、その前後のなんてことない日常のワンシーンが本当に素敵なのである 洗濯機の排水溝が詰まってしまったというトラブル、ふたりのちょっとしたコミュニケーションのすれ違いでいざ料理しようとすると使いたい食材がなかったという共同生活ではありがちな出来事 それを受けたケンジの行動が当たり前のように愛に溢れていて、シロさんは過去の経験も踏まえその尊さといまの自分のしあわせに気づき涙する これは作品を通していえることなのだが、そういった些細な出来事で生じるこころの機微の描き方が丁寧で美しく魅力的である
わたしは現在、地元を離れ夫とふたりで暮らしている 夫婦としてのロールモデルやこうでありたいという明確な目標はないけれど、唯一思うのが「きのう何食べた？」のシロさんとケンジのような関係性でいたいということだ 燃えるような恋とか、他の人に羨まれるような派手な愛情とか、そういうものを追い続けるより、目の前に続いていく生活をふたりで慈しむことが出来ればそれ以上ないと考えている 恋人時代に夢見たキラキラしたこと、楽しいことばかりではない毎日でもキュートで健気なケンジのような深い愛を持っていたいし、それに対してまっすぐにありがとうと言えるシロさんのようでありたいと思い今日も食事の支度にとりかかる