パルワールドの話
良くも悪くも、インディーっぽいというか、2010年代のニコニコ動画とか同人活動とかの「ノリ」の上で作られている雰囲気は感じる
「こういうものが作りたい!」という熱量の上に生まれた産物で、遊びやゲームのメカニクスで勝負する姿勢は良い面で、それは多分正しいし、お客さんにも評価されたからこそ、セールスの結果に出ているんだろうと思う。
悪い面が結構色濃く出てる感があって、うまく言語化できてないでいた。単純に言えば「なんかキモいな」と感じていて、もう少し咀嚼できないかと思ってたところ、今日ちょうどその話題を人と話す機会があって、うまく理解できた。
一言で言うと「品のなさ」
例えば、お客さんの間でも話題になってもいる、モンスターのデザインラインがポケモンにかなり近いのとかがそう。別に法には全く触れないと思うけどさ、作り手としてのプライドとかもうちょっとないのか?とツッコミたくはなるわけで。
発売前に流れてきた、社長かなんかのnote記事もそう。 「俺たちはこんなに頑張ったんです」で泣き落としを狙うようなやり方は、自分個人としては好きじゃないなあと思った。(クリエイターがどれだけ頑張ったかどうかは、出来上がった製品を手に取るお客さんには関係のないことなので)
品のないことでゲームの面白さが損なわれることはないので、あれを遊んでいる人を否定することはない。むしろ、「まあ自分も触っておいた方がいいかな」と思ってる。(誰かマルチ誘ってくれ)
とはいえ、品がないと失われるものもあるはずで、例えばIPホルダーとか大手のパブリッシャーとかと組むのは難しくなると思う。仮にどんなにいいもの作れても、ブランドを毀損するリスク高そうだもん。
ということで、彼らはひたすら自社パブリッシュの道で頑張り続けていく運命と戦う必要がありそうな気がする。頑張ってくれ。