プラネタリウム

mame0mame
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公開:2024/8/27

プラネタリウムを見に行った。

『イタリア星空散歩』というもの。

イタリア星空散歩 - プラネタリウム|コニカミノルタ

イタリアの風景(主にローマ)もありつつ、プラネタリウムなので星座や惑星の話もありとても充実した40分間だった。

何よりナレーターが声優の津田健次郎さんである。いい声。あまりにもいい声なのである。心地よさ120満点であった。

それはそれとして、最近また古代ローマの本を読んでいるので(グラディエーター2の予習として)、ギリシャ神話・ローマ神話を踏まえた星座の話や惑星の物語への理解度が上がっていて嬉しかった。

火星(MARS)のお話から「3月(March)」への流れも、古代ローマの文化を知っていたからこそ、成る程としっくりくるものだった。

火星はMARS……ローマで言うところの軍神「マルス」から取られているという話。マルスはギリシャ神話で言う「アレス」と同一視されている。

ギリシャ神話ではそれほど目立った神ではなかったアレスが、ローマではとても重要視され、たくさんの物語が作られたらしい。

何故、ギリシャでは地味な神であったアレスがローマでは大々的に祀られたのか。

それはローマ人が「戦争好き」だったから、ということらしい。戦争によって世界を征服していったローマ帝国。ギリシャは勿論、世界の半分以上を征服してしまった。

だからこそ、ローマには「軍神」が必要だった。

というのは、少し面白い話だった。

と、同時に「3月(March)」の語源にもなった、という話もなかなかに興味深かった。

3月は冬が終わり春に変わる頃。積もった雪が溶け、緑が芽吹き始める頃。生き物が目覚め、また営みを始める頃。

つまり、人も動き始める頃になる。

そして、ローマ人は……戦争を始める、のだと言う。

それは古代ローマ史の本にも書いてあったことで、その頃の軍人は「軍人」という職業でありながらも「戦争のない頃」は普通に農家をやったり別の仕事をしていたらしい。

『グラディエーター』でも主人公のマキシマスは将軍でありながら秋には家へ帰り、実った稲穂を刈り取る「農家」という一面もあった。古代ローマの軍人は「軍人」と「農家(あるいは別の職業)」の二面を持っているのが普通だったらしい。

そういえば、日本の忍者も合戦がない時期は農家やってる、みたいなのを聞いたことがある、というのを思い出した。

やはり食い物と人の生活は切り離せないんだな。しかしそれほど「戦争」が身近にあった時代だったのか、という気持ちにもなる。人の営みの中に「戦争」がある。それって少し怖いことだ。

マキシマスはそれが嫌で、農家を専業にしたいと思ったのかな…(専業にしたい…?言い方)

人としての営みを生きる自分と、その営みを壊す自分で、揺れ動いていたのか。

なんてことをプラネタリウムを見ながらぼんやり思った。

ちなみにイタリアの星空と日本の星空は殆ど星座の位置などが変わらないらしいです。それは緯度に差があまり無いから、ということらしい。じゃあローマ人が見ていた星を、もしかしたら日本にいる私も見ているのか…?不思議な感覚だ…

結局、イタリア…いつか行ってみたいな…と、月並みな感想しか思い浮かばなかった。行ってみたいね。行けたらね。円安……(歯軋り)

あと、プラネタリウム見終わって「こないだライブで15分宇宙の話をするバンドを見に行ったし…」というようなことを連れが話していてよかった。

ライブで観客を座らせ、15分以上宇宙の話を(強制的に)聞かせるボーカルがいるバンド、ACIDMANをよろしくお願いします!

強制的に宇宙の話を聞かされるの、怖いね。こわ。

でも昔に見に行ったACIDMANのプラネタリウムは本当に良かったので(監修は国立天文台だし、ちゃんとしてた。アルマ望遠鏡の動く姿も見れて最高でした)またやって欲しい。

せっかくなのでイタリア、ということでコモくんを連れて行った。

ぬいを撮るスペースもありました。素敵。

でもペアシートにひとり寝かされるコモくん…どんな気持ち?

今度頑張ってもう一人増やすよ…作るよ…

あと夏服作りたかったけど間に合わなかったわ。もう夏も終わります。来年に期待。

@mame0mame
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