3月で下書きを描き、4月から着彩しています。小さい作品ではあるのですが、調べ物をしてから制作し、制作途中で気になる点があると再度調べたくなる性格で、そこで見直しが始まり、時間がかかっています。
制作自体慣れてきたら、自身の課題とし制作時間短縮をクリアして行こうと思ってます。
なんだか上手くいきそうで、制作は楽しい。
題archetype teenage〜声〜
題archetype teenage〜気持ち〜
どちらも16歳の元型をイメージして描いてます。発達心理学(エリクソンやボルビィといったメジャー所)において、15〜20歳の心の変化が激しい時期と言われます(青年前期)。身体は大人に向かっているのに精神的にはまだまだ未熟で親の保護を受けている自分へのやるせなさなど内的な葛藤を感じる、大人でも子供でもないモラトリアムとは違う不安定な時期です。
「自分とは何か」と問い、社会と自分の中で心理的にどう関わるのか、見つけていく時期。アイデンティティの危機の課題。(ここら辺は個人的に高校卒業後就職や大学卒業後就職と言った教育機関から社会(仕事)へ移り変わる20歳前後の人の印象)
自分は、話を聞いたりするとこの高校生の時期、自身のジェンダーアイデンティティーについて考え始めるている印象を感じています。
自分の気持ちをまだ言語化できずに内的葛藤をにない、社会への警戒心がありつつもどうにか自分を探し求める姿が、私はどこか愛おしく感じており、だから描きたくなったのかもしれません。誰もが通る思春期・青年期前期の少年少女像(16歳の元型)の表現を試みました。もう少しで完成です。
今後この発達・元型シリーズは続けていけたらと思います。
心(元型)の投影をキャンバスに起こしているので、ホログラフィクに見せたいと思い、イラスト的な表現をしています。今回はキャンバス×アクリル。もっと綺麗に描けるよう、筆跡のタッチができるだけなくすか、活かすか工夫して行かないとなと思いました。
紙や水彩ではキャンバスと違い、情緒や心の揺らぎを表現しているので、方向性が違うように見えますが、カール・グスタフ・ユングの元型論や投影論をベースに考察し、制作をしているのでソース(源)は一緒です。
やる事は固まってきたので、今年後半はアウトプット(作品制作)をメインにしていきます。
制作していてふと思ったのですが、現代アートの奈良美智さんは、インナーチャイルドや子供心の表現は上手いな〜と感じました。