2014年2月24日(月)にパパが急死した。
その日からパパがいない日々を過ごしてきて、もう10年になる。
パパがいる世界で8025日を過ごした。
その半分にも満たない日数だが、この10年間本当にいろんなことが起きた。
あの時学生だった私は、社会人8年目を迎えようとしている。就職を機に上京し、彼と出会い、夫婦になった。
本当に良い人と巡り合うことができて、夫婦仲良く楽しく毎日過ごしている。人からはよく彼がパパに似ていると言われることがあり、ちょっぴり嬉しい。
仕事では躓くどころか、適応障害で働けなくなったことが今までに2回ある。それを乗り越えて、キャリアプランを模索中だ。
少ない親族が何人も亡くなった。母方の祖父、父方の祖母が亡くなり、去年の2月には義母が、12月には親しかった叔父が亡くなった。
理想に向かって進んでは挫折し、他人を羨み、マイペースに進んできた10年だった。
あの時パパの冷たくなった手を茫然と握っていた自分は信じないだろうが、生きてて良かったなと思えるような瞬間をたくさん感じた10年でもあった。「人生最良の日」は更新されていく。そして、この3650日の間に起きたこと、感じたこと、考えたことが今の自分に繋がっている。
そうやって過ごしていくうちに、私はパパがいない世界で生きていくという決心をつけることができたと思う。「日にち薬」という言葉がある。私の場合は、歳月が経って哀しみが薄れた というよりは、この哀しみにどう向き合うかというスタンスや心構えが決まった という感じだ。
「落ち込んだ時は帰っておいで!うまいものでも食べて、また頑張りましょう。」
パパと過ごした日々に戻ることはできないが、今までずっとそのあたたかさや優しさを感じてきた。
パパの大きな愛に包まれながら、今日からまた次の10年が始まっていく。