ちびの日

manaca
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愛猫ちび様はちょうど10年前の今日、虹の橋を渡りました。

元々拾った子で、拾って一週間で水下痢をするようになって病院へ連れて行ったところ、寄生虫がついていたために大きくなれず、生後二ヶ月くらいかと思ったら生後四ヶ月だったことを知りました。虫下しの薬と幼猫用の成長促進剤入り缶詰を食べてすくすく育ち、結構なサイズの子になりました。毛繕いが下手で先住猫のミミが嫌そうに面倒を見ていたのを思い出します。

晩年腎臓がだめになり、終末期にはトイレがうまくできなくなっておむつになり、臭うし汚れるので週に一度お風呂に入れ、それ以外のときは全身を拭いて…。本当は、最後までそばにいてあげたかったのだけども、ちびは私の言葉を多分理解していたのでしょう、目を離した間に旅立っていきました。

私の両親が死んだときに「もう、誰かが死ぬのは見たくない」と言ったから。

翌年生まれた姪は、猫を見たことがなく言葉も知らないうちから、テレビに猫が映ると喜んだそうで。話せるようになった頃に義妹がどこで猫を見たのか聞いたら、ばあばの家にいる、あそこに座ってるといったそうです。それはちびが義母からよくおやつをもらっていた場所でした。

その後今の家に別居するとき、ペット不可の物件のはずなのに内見の日、猫のにおいがしました。たぶん今でもそばにいるのでしょう。

毎月10のつく日、ずっと、ちびが好きだったものをお供えして手を合わせてきました。あまりいい飼い主ではなかったけれど、虹の橋の向こうで待っててくれるかな。