「心理学では人の気持ちはわからんよ」
大学に入学して、最初のガイダンスでの教授の言葉です。
高校時代、人間関係に悩んでいた私はなんとなく「心理学を学んだら人の気持ちがわかるかも」と思って心理学科を受験しました。
ガイダンスを聞いていた私は教授の言葉にびっくり。
心理学を学ぶ理由が初日でなくなってしまいました。
じゃあ心理学を学べばどんなことがわかるんだろう…と、ガイダンスを真剣に聞いたのを思い出します。
確かに人の考えていることは分かりませんでしたが、心理学を学んだことは私の人生に役立ちました。
仕事や子育てをはじめとして、心理学で学んだ知識を生かせる場面はたくさんあります。
また自分や家族が精神的に病んでしまった時にも、臨床心理学で学んだことに救われました。
最初のガイダンスでの教授のひと言は、その後の私のやる気を引き出してくれた貴重な言葉。
ほとんどの学生がなんとなくのイメージで心理学を見ていることをわかって、あえてガイダンスのひと言目があの言葉だったんだろうなと今になって思っています。