子どもの頃から見ていた山

まねき
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公開:2024/9/29

私が住んでいる広島はたくさんの山に囲まれています。

特に私が住んでいる地域は三方に山があり、どこを歩いていても緑が視線の先にあります。

私が小学生の頃に住んでいた家からも山が見えました。

台所のテーブルでご飯を食べる時、窓が開いていたらいつもその山が見えます。

青々とした緑ときれいな三角形。

朝ごはんを食べながらなんとなく眺めた山です。

我が家は転勤族だったので何度も引っ越しましたが、広島に住む時はほとんどがその山の見える場所でした。

結婚して、子どもが生まれ、それでもやっぱりその山が正面に見える場所に住んでいます。

でも私が子どもの頃に見たその山と、今の景色は変わっています。

広島では過去に何度か大雨による土砂災害が起こりました。

その時に、その山ではたくさんの地滑りと土石流が起きたのです。

現在、その山はたくさんの土色のスジがついています。

またそのうち、木が生えてきて青々とした山に戻るだろと思っていました。

でも10年経っても地滑りで削れてしまった場所はそのまま茶色スジとなって残っています。

自然の力は本当に怖い。

その山を見るといつも思います。

災害の後は、時間がかかるものの、いつか必ず復興します。

広島も災害があった地域は砂防ダムができたり、たくさんの工事があったりして、復興していきました。

でも山肌の地滑りの跡を見るたびに、前は見つつも、対策して気を引き締めていきたいなと感じています。