広島中山間地域の難しさ

まねき
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公開:2024/7/14

広島は山が多く、特に山に囲まれた地域は中山間地域といわれています。

広島県の7割が中山間地域ですが、人口は少なくそれが課題です。

私が以前働いていた会社では、広島の中山間地域の人たちと関わることが多く、私もいろいろな方とお話しました。

広島県全体でも人口流出が問題ですが、中山間地域ではさらに深刻とのこと。

でも町を盛り上げ、その地域の良さを見つけて、多くの人に知ってもらうために、さまざまな取り組みをしています。

中山間地域はとても広く、いくつかの町に分かれていて、それぞれの町の人から話を聞くうちに、地域によって大きな差があることに気がつきました。

それはその町の現状に対して危機感を持っている人が偏っているかどうか。

すべての世代の人が危機感を持っているか、若い人だけが危機感を持っているかでずいぶん違っているのです。

若い人は危機感を持っている人が多く、その町の良さを見つけて、自分たちが取り組めることから広げていきます。

そこで横のつながりも作り、協力しあって町の活性化に取り組んでいました。

一方、年配の人の危機感は、町によって違います。

年配の人と若い人が危機感を共有して、お互いができることをやっている町は、新しいことを取り入れているところも多く、町全体で活性化に取り組んでいました。

一方、年配の人が危機感を持ちにくい町は、新しいことをしようとする若い人と分断が起きていて、なかなか思うように進まない状態です。

人口を増やすというのはなかなか難しいですが、例えば町の新しい名産品や観光スポットを、ネットワークを駆使して広げていけば、町の賑わいを生んだり、経済的な効果もあります。

そこで、町全体が一緒になって進めていけるか、足を引っ張ることが起きてしまうかによって、その町の行く末が決まりつつある気がします。

私が関わっていたのは、中山間地域の一部の方々なので、知っている話も限られます。

この問題はこんなに簡単な話ではないはずです。

でも興味を持って、人の話を聞いたり、ニュースを見たりするだけでも、何か違うかなと思っています。