知るとさらに物語が楽しめる|光る君への考察

まねき
·

毎週、楽しみにしている大河ドラマ「光る君へ」は、そのまま見ても十分楽しめますが、知っているとさらに物語が楽しめるいくつかの要素があります。

昨日の放送で「知っておきたかった!」と思ったのが、和歌と漢詩です。

主人公のまひろ(紫式部)と藤原道長がお互いの想いを込めた文のやり取りをするのですが、まひろの文は漢詩で道長の文が和歌だったのです。

このパターンはめずらしいのでは?と思ったのですが、内容については番組内のナレーションでふむふむと思った程度で終わりました。

劇中で道長が藤原行成にまひろが漢詩を送ってくることに対して聞いている場面がありましたが、「漢詩に何らかの志を託しているのでは?」という行成の言葉に私はなるほど!と驚きました。

和歌や漢詩にはそれぞれの意味や想いがあって、それを知っていればさらにドラマを楽しめるなと思いました。

でもこの和歌と漢詩のやりとりのシーンにはもっと深い意味があったそうです。

この記事を読んで初めて知ったのですが、道長が送った3つの和歌には順番があり、それを読み解くことによって、この後の展開を知ることができるとのこと。

さらにまひろが送った漢詩の内容から読み取れるまひろの気持ちと、その後のまひろの言葉から気持ちが揺れ動いていることがわかるそうです。

あの歌にはそんな深い意味を込めていたとは、脚本家の大石静さんの凄さを感じることができました。

いろいろなシーンに散りばめられている仕掛けは、知っていると楽しめることばかり。

「光る君へ」を見始めてから、古典を勉強しようかなという気持ちがどんどん増しています!