過敏症がまだ軽めだった頃まではよくある趣味の1つ、カフェ巡りなんかもしていた。メニューをスマホで撮影する趣味もない私は、ただゆっくり読書ができる居心地がいい店を求めていただけだった…が、通うとなると、通勤路近辺になるのでかなり数が限られてくる。
最初は某大型ショッピングセンター内のイートインなど利用していたが、食品売り場に隣接してるためにあまりにも明るすぎて落ち着かず。
次に同建物内のカフェを利用してみた。こちらのコーヒーはハンドドリップでなかなか美味しかったのだけれど、「俺らカッコいいでしょ?」と言いたげな雰囲気がにじみ出ている若い男性店員さんたちの接客がなんだか合わず…ある時彼らは早く上がって帰りたい気持ちが先走ったらしく、ついに閉店時間前に照明を消すという残念な行動に出てしまった。それをきっかけに利用をやめる決心がついて良かったかなと思う。低収入なりに、お金を落とす店は選びたいもんね。
こうして、残る店は2つになった。片方のA店はチェーン店らしい。いつもほどほどに席が空いているのでゆっくり読書ができるけれど、たまに1時間以上全力でお喋りするご婦人たちが来ると集中どころではなくなる。あと、時々喫煙スペースから煙がくる。
もう片方のB店は喫茶店という佇まい。コーヒーが美味しい。私が立ち寄る時間帯は空いているのでこちらもゆっくりはできるけれども、読書で長居していいのかちょっと迷うくらい席数が少ない。
しばらく両方を気分で変えて利用していたが、このご時世になってからはA店はあまり利用しなくなってしまい、今ではB店ばかり通っている。職場のちょっとしたストレスでモヤっとした時に立ち寄ることが多い。もはや依存しているといってもいい…奥さんがいつも丁寧にコーヒーなど淹れてくれるだけで、そのもてなしの心みたいなものにこっそり癒されているのだ。
引っ越しをした頃に通っていた実家近くのカフェもとても気に入っていた。少しお手伝いをしたり、常連になって特別なサービスを受けられるのはありがたかったけれども、段々と態度が馴れ馴れしくなっていき、常連同士のやりとりも面倒なことの方が多かった。居心地の悪さを感じ始めたあたりで、ある日過敏症状で実家を出たことを茶化され、それを機に行くのをやめてしまった。今は症状もこんなもんだで~ ~と書けるけれども、当時は過敏症自体知らず、めっちゃ悩んでたんやで…
コーヒーのことは勉強になったしすごく美味しかったけれど、味にうるさい人をやめられて良かったのかもしれない。 飲むシチュエーションの方が大事。洋画で小汚い労働者たちが泥水みたいなので一服してるシーンの方が美味しそうに見えるんだよね…
こうしてB店だけに絞ってみたら、とても楽になった。頑張った日にはデザートを追加したりする。あと、有線をスピーカーで浴びるように聴けるのがいい。音楽って浴びた方が効くよね(なんの話?)。
…読書は職場の昼休みにするから大丈夫!