母が突然やってきた。先日誕生日だったので、親戚からのプレゼントをもってきてくれたとのこと。ありがたい。ありがたいが、相変わらず柔軟剤のにおいがものすごい。持ってきてくれた物の外側の包装全部の他、おかずのジップロックやタッパー全てに完全に移香して、洗っても落ちないレベルで浸み込んでいる。原因は使いすぎというのもあるが、実家ではいつも洗濯物を日当たりのいいリビングの一角に夜間から干すので、私がいた頃から飼い猫の毛にまで香りがついてしまっていたし、洗濯物をたたむと爪の間に香りが入ってしまい、洗ってもなかなかとれずに苦労した。
そんな母が、うちの玄関に入るなり「臭い」と言う。時々焚いているホワイトセージのことらしい。毎日ではないし、房単位などがっつりモクモクではなく、小さな葉っぱ1枚程度を1分ほど軽く(灰になるのは半分くらい)なだけなのだが…同時換気もしているし、自分では焚いてる時以外はほとんど感じていなかったので、慣れたにおいほどわからなくなるという、よくあるやつだろう。
調べると、嗅覚は脳に働きかけやすいというのもあり、疲労しがちな器官らしい。なので、あえて感じないように反応をシャットダウンしてしまうこともあるという。一定期間距離を置いたりするとまた元に戻ったり、確かにある。
ちょうど先日、いきつけの喫茶店で豆を焙煎していただいた時に、いつも封をする前にできたての香りを嗅がせてくれるのだが、毎回一定の要素が取り除かれた残りだけのように感じていたので奥さんに話してみたところ、既に店内にコーヒーの香りが漂っているので、中にいるとそのように感じるお客さんも多いのだという。確かに、外から店内に入る直前は、冷えて澄んだ空気の季節ということもあって、ものすごくいい香りがする。テイクアウトの外飲みが美味しいのはそういうことか!(´◉◞౪◟◉)
こういう感覚ははまだ大丈夫だとして、嗅覚異常としては「異臭症」というのもあるらしい。その中には、「同じ匂いに感じてしまう」という症状もあるという…試しに身の回りの物を色々嗅いでみても、鉛筆だとか頭を掻いてみたのだとか(汗)ちゃんとそれぞれ特有の匂いはわかる。しかし、以前手に入れたドラクエのりゅうおうのバスボールに入っていたというミニフィギュアからは、どんなに洗ったり洗浄液に浸けても相変わらずひと嗅ぎだけで唇が反応して目にまでくるものすごい匂いがする。これが母のと同じなのだ_| ̄|○
匂いの好みはそれぞれだ。今はコーヒー好きな私も、学生時代に煙草と合わせた口臭が強烈な担任の目の前の席になった時は吐き気で授業どころではなかった記憶があるので、ダメなものはダメと伝えてかまわないと思う。が、これが目が開かなくなるだとか舌が痺れてくるレベルになったら、自分の身の安全を優先したくなるのは生き物として当然の反応だろう。さらに医療にさえ拒絶されて頼れないとなったら、最終的に人間の社会性・世間体なんて気にして生きるのをやめるぞぉぉぉってなるのも仕方がないと思うの…公言はしないけどね(;´Д`)
CSに関してはやっぱり最初は母の反応は今話題になってる例のやつと似た拒否反応だったし、自分が信頼しているものを突然否定されると動揺するのもわかる。家出したり(?!)、具体的な症状、書籍や団体などあることも伝えて7年くらい経った今でも「香りのする洗剤の匂いが人よりダメな人」くらいにしか認識されていないようだ。これだけでもかなり喧嘩やらで時間やお金、メンタルを費やし、最終的に貧乏一人暮らし環境に落ち着いているだけなので、解決はしていないんだよね…
それにしても、例のやつの匂いは一向に慣れないのは何故なのか。職場でマスクにフランキンセンスを付けてみたら、そちらに引っ張られて嗅覚が麻痺しているのか、結構マシになった。匂いが無いだけストレスは減ったけれど、対面席のマスクなし営業さんが電話で喋り始めると相変わらず目がおかしくなる…帰宅後シャワーした後もタオルが匂うのも…う~ん?(;´Д`)