先日の時事関連で自分で「繊細」だなんて書いてあとで気持ち悪くなってしまった。そもそもこれは人に使っていい言葉なんだろうかと。細工とかだったら…精巧、精密、緻密、あたりかな。
新刊も一時期「繊細さん」関連がポコポコ生まれていたし、少し読んでみると自分にも多少あてはまるものはあったが、さすがに特徴を全部コンプリートするような人はそういないと思う。人によって気にする気にしないの差はあるし、会社の男性営業さんだって必要以上に業務説明してきたり人見知りっぽい態度をとってきたかと思えば、ある業務に関してはすごく雑な処理をしていたりやや悪っぽい冗談も言ったりする。前者だけをとりあげて繊細な人と判断するのはさすがにどうか。
全部が全部こんなわかりやすいものではなく、実際はもっと感覚的な世界の方が大部分を占めているのではと思っている。眼・耳・鼻・舌・身。厄介なことに、これらは気合でいきなりシャットアウトできるものではない。我慢し続ければ慣れるというわけでもなく、ヘタすると代償として感覚そのものが死んでしまうこともある。これはこれで辛い。
そういえば、先日のゴッドハンド鍼灸院では、こういった感覚過敏症状はある臓器によって引き起こされるという説明を受けた覚えがある。謎の測定器が気になりすぎて、肝心の部分を聴き洩らしてしまった。一応鍼等で調整はしてもらったはずなのだが、残念ながらあまり効果は感じられなかった。
何か結構昔の本で、自分の性別が感覚と合わない原因は骨格の歪みから生じているという説明も見たことがある(マジかいな…)。しかし、体の歪みなど結構誰にでもある。顔ですら左右非対称というのは有名だ。調整技術を持った施術者がいないのなら、残念ながらあまり説得力がないような…(;´Д`)
過敏状態は生きづらいが、じっくり作る作業時などでは+に働くことがあるのも事実だ。それと、あまりにも無神経でうんざりさせられていたりすると、正直ああじゃなくて良かったと思ってしまう。実は同僚の1人にめっちゃ嫌われている。
そもそもの原因は大したことのな業務で勝手にパニックに陥って八つ当たりしてきた彼女の方にあるのだが、距離を置いて以来毎日のようにチラチラ睨んでくるようになった。あまりにもわかりやすいのでこちらが恥ずかしくなって気付かぬふりを続けているが、これが地味にきつい。以前真剣な会話を試みたが残念ながら意味不明な言い訳を繰り返すだけで、理解できない様子だった。
よく考えると、彼女もある種の過敏さを抱えているのだ。音がしたり人が傍を通れば業務を中断して目で追う。皆とあがる時間を合わせるためにトイレに何度も行き必死に調整している姿は見ていて悲しくなる。周囲の女性営業さんたちの口調をすぐ真似して使いだすのも好意的にみられるというミラーリングの域をこえているように見える。己の承認欲求の歪さに気付けない限り、ますます悪化するだけだ。
だからといって、私にだけそういった感覚的な攻撃をしかけてくるのはいかがなものか(;´Д`)必要最低限の連携業務はしているのに、通りかかるだけで咳払いと共に書類や引き出しで爆音たてられるんですが…?!こういった行為は残念ながら過敏同士にしか気付けないのだ。野球バッテリーのサインか。周囲の人はせいぜい「音うるせーな」みたいに一瞬振り返るくらいなのである。
…いや~、繊細ってなんだろね?!と白目をむいて終わる。