方向音痴だし、色々な分野において不器用なので、自分の空間把握能力はたいしたことはないと思っている。マニュアル免許は思ったよりすんなりとれたけれど、教官に「後ろにボルボいるから」など散々プレッシャーをかけられながらの坂道発進や、予期せぬ児童飛び出しなどを経験し、立派なペーパーになってしまった。今は亡き父に「港は道交法関係ないから」と言われて練習に誘われたり(海に落ちたらどうすんだっ)、…余談はここまでにしておこう(;^ω^)
意図して平面的な絵でいこうという人でもない限りは、基本的に紙の上に描く時は皆立体的にとることを目指していると思う。人体はただの立ってる板じゃないし、手足パーツが後ろに行ったり手前に来たりと遠近感を出さなくてはいけない。というか、これができないとポーズ1つ描けないということになってしまう…
人体は軟らかくて筋肉など複雑な伸び縮みはあるものの、大きな塊で捉えればやはり立体の集合体ということになる。なので、練習するとすれば、筋肉うんぬんよりまずは平面の紙の上で「立体配置の練習」方を先にした方が効率がいいのだろう。
私も描き始めた頃は全くできなかったけれど、一発描きができる人というのは、「パーツの位置関係のポイントが自然に見える」のだ。これができるようになると、簡単なカットならわざわざ細かいガイドラインを引かずにいきなり描けるようになるので、スピードも上がる。
パーツの位置関係の例としては、わかりやすいところで両肩など左右対称のもの、あとは肩→肘→手を3点のみでとったりする。最初のうちは、人形のようにシンプルにとれれば十分だと思う。そこに筋肉の流れがわかってくるようになると、もっと細かいポイントがとれるようになる。いや、必要以上に細かすぎて嫌になる時もあるけれど…そこはお好みだよね(;^ω^)
他にも、とった立体の塊を豆腐を削るようにちょいちょい手を加えて削ることもあれば、盛り盛りして角だの色々つけてやったりもする。彫刻方式も粘土盛り方式も便利なので、両方活用できた方が便利だ。これは実際に油粘土を彫ってみたりした方が感覚を掴みやすいのだけれど、爪の間に入りまくるし、おすすめなんだけどやりたい人は少ないかも…(;´Д`)
希望があるのは、こんなごちゃごちゃ複雑なの描けんわ~と思うものも、こうやってしつこく立体把握しながらやっていけばいつかは完成するのだ。最高にかっこいい戦場を駆け回る騎馬猛将の絵もね…!( ;∀;)グハァッ