長年らくがき用にはずっとシャーペンばかり使い続けている。単純に細かい線が引けた方が描き込めるし~という理由だったのだけれど、漫画などを見ているうちに、小さく描かれる場合のキャラの顔などは省略されることが多いことに気付いたのが結構最近のこと。これが省略の美というものか…なんでもかんでも細かく描き込んでしまうと、全部にピントが合っている状態のようになってしまうのだ。細密画ならそれでもいいのだけれど。
そもそもの描線が細すぎる問題がある。別に印刷を想定して何か作る予定は今のところないし~と気にしていなかったが、どうしてもメリハリがなくなってしまう。いつもなら結構自分の絵が好きなのに、ペン入れすると「私はなんてダメなやつなんだ…_| ̄|○」となるくらい微妙なものになる。
そこで、ペンでガッシガシ練習する前にラフの線から見直そうと考えた。シャーペンで細く引いている限り、ちまちまサイズばかりになってしまいがちなので、これをもっと太い線が出る鉛筆に変更することにした。
シャーペンの中でも0.9など太目のものも一応あるが、思ったより細かったのでこちらは保留中。それと、中間ぽい存在の芯ホルダーというのもある。シャーペンの鉛筆芯版という感じのもの。専用の削り器を使えばそのまま先を尖らせることができる。これもなかなか使いやすいのだけれど、鉛筆と違うのは、ホルダーの構造が寝かせて使うにはちょっと厳しいところ。
この芯ホルダーでも良さそうと思いつつも、ここで一度ちゃんと美術っぽくやってみたくなった。普段読書でしか芸術に触れる機会もないので、気になったものを読んでみるだけ。建築や彫刻、陶芸などの造形や日本画は好きだけれど、絵画自体には全然詳しくなかったりする。昔、東京でフェルメールやボス、ベクシンスキ、仙厓の存在をやっと知ったくらい。
画材は過敏症で使えないものが結構多くなってしまったので、現在は鉛筆、色鉛筆、透明水彩くらい。インクはそれぞれ使ってみないとわからない感じ。アクリルはだめだったけれど、せっかく買ったので本当は使いたい…少量をアクセントに使う程度ならいけそう。マーカー系も過敏度次第。
まずはできるところから…形から入るのも大事だよねと、今回鉛筆を削ってみることにしたのである。調べると、めっちゃ芯を削り出して使うらしい。筆圧強めな私が使ったら即折れてしまうのではないかと思ったが、思ったよりセーブできて普通に使えた。芯ホルダーと違い、傾けるとすんなり広範囲を塗れる。立てれば細い線が引けて、傾け具合でGペンのようにメリハリがつけられる。こ、これはいいかも…?
しばらくこれで、メリハリの付け方を模索してみようと思う。
…いや、見本はこの倍は芯出してたよ…?(;^ω^)
…こういう削ったり黙々やる作業してると心が落ち着くよね。新年から色々ソワソワしてるからこそ、今はこういう作業をしたい。