こういうご時世になる以前から過敏症状対策でもろに香りを吸い込まないようマスクをしてはいたけれど、正直こんなふうに皆がつける時代が来るとは思っていなかった。ホコリやにおい対策にはいくらか有効だけれども、その他の色々に対して本当に効果があるのかどうかは専門的な知識もないし、ここでは語るつもりはない。
では何が問題かって、世界的に品不足になって急ピッチで大量生産され、今もメインで使われている不織布製のもの…以前は私も使用していたが、製品によって妙な化学物質由来っぽいにおいがするものが増えた。繊維自体は大丈夫なようなので、おそらく製造環境で何か付着してるっぽい?
これは長期的に付けるものじゃないと判断し、臨時用に少量だけ残して結構前に全て布製に切り替えた。すると、呼吸がだいぶ楽になった。昔ながらのガーゼが一番楽だったが、形状といいいかにも布マスクですという感じで初期は不織布の方推奨みたいな雰囲気もあって浮いてしまう事が多かった。
非常時にむやみにはみ出し者になるのは得策ではないと、初期は警戒していたけれど、この頃はしない人もいたりとずいぶんと緩くなってきたと思う。とりあえず超薄くてもマスクしてます感、中身がひのき蒸留水のスプレーでも消毒してます感を出しておけばいい。
いやマジで…伊達マスクっぽくなっちゃってた私がはずしたくなるほど不自然なものなんだよね、これ。生きる基本である呼吸を妨げるものを常時口に装着してる生物なんて、他にいないよね?しかも、雑菌が繁殖しやすいという危険性まである。老けてきたし、ちょっと歯がキレイじゃなくてね…とか、顔の美醜なんて気にしてる場合じゃない。
むしろ、幼少時から周囲がマスク顔で表情を読み取る能力が落ちるという記事があるくらいで、そんな環境で大事な自己形成時期を過ごす子供たちが心配なのである。目も多くを語るとはいうものの、顔の他のパーツやしぐさなどを含めて総合的に相手を判断できないというのは結構怖い。
そう思いながらも、毎日職場で普通にマスクをしている。するしないは個人の自由だけれど、残念ながら空調のホコリやらがすごいのだ。洗って再利用できる布なので、気になったらバンバン交換する。肌ざわりも優しいものを揃えている。休憩時や必要のない屋外移動中は遠慮なくはずす。しなくては入れない場所にはむやみに出かけず、自宅でのんびり過ごす。これだけでかなり楽になっている。
初期には「早く収束しますように」なんて言葉が飛び交っていたけれど、まさか数年経ってもこんな感じに続くとは思っていなかった。何かがおかしいと感じながらも、過敏症が悪化しないよう、自分なりのやり方できるだけの対策はしていくつもりだ。
呼吸はメンタルや体の痛みなどにも作用するので、侮れないよ!