私の場合は某週刊少年漫画とゲームから始まった。粘土も少し。高校に入りやっと絵の技法書の存在を知るが、筋肉も知らなかった人がいきなり図解を見せられても見様見真似の模写で精一杯。しかしこれが第一歩なのだと思う。
高校最後に突然1作だけ漫画を描いてみた。今思い返すと、当時流行っていた小説の影響を受けまくっていたのが丸わかり。ギャー。設定は破綻してるわで酷いものだったが、なんと初めてで60P。若さって素晴らしい…原稿は残念ながら色々多難な時期の中で処分してしまったのでうろ覚え。しかし最初にやりがちなバストアップ会話だらけとかではなく、トラック、リング、ハンググライダー、自転車、居酒屋などが出てくるSFバトル物でキャラもすごく生き生きノリ突っ込みしてた。
どうしてこんな無謀なものに挑戦しまくっていたのか自分でも本当にわからない。高校時代の鬱屈したエネルギーをそこに注ぎ込んでいたのかも…。拙い漫画でも、やはり描き切ることで途中で色々構図を考えたり表現の発見があったりと、こういったつながりのあるテーマで量を描くというのは効果があるのではないか。
しかし漫画はそれっきりで、当時なんとなく見ていたアニメで「動かすのっていいな~」とアニメーションに興味を持った。某機動戦士の某機体の飛行型に惚れたわけで(今見るとドラゴンっぽかった…そういうことか!)、特定のアニメキャラがいいとかもあまり無く、アニメーションの初歩的な知識を軽く学んで終了。しかし動かすのがなんか好きというのはこのあたりで芽生えて今に至るのかも。絵でアクションの軌道を考えるのにも役立ちそうだし。
この後、暗黒の社会人時代に突入した。対人スキルがへなちょこすぎて絵を描くどころでなかった時期に、読書にずいぶんと救われた。たまに思い出したようにラクガキをたくさんして、またフッとやめてしまう、そんなのを何年も繰り返し。しかしここで後に現在のモチベーション維持に関わっている幻水2と偶然出会う。当時はそこまでハマっていなかったのだけど、ずっとほのか~に好きというのは続いていた。基本的にはオリジナル好きだけど、色々しんどい時に癒してくれるのはこういう名作だったりする。自分の描いた荒野のおっさんとかではますます荒む!(´Д⊂ヽ
読書のついでに時々絵の技法書も図書館で借りて読んでいたのが自分の中で少しずつ積み重なっていたようで、それが裸婦デッサン会でのレベルアップに繋がったと思っている。もちろん経験値0ではだめ。バラバラにうっすら覚えていただけの筋肉の知識があったからこそ。
読書の中で得たもの。図書館には様々なジャンルの本が置いてあり、そこで気付いたのが、「人体」というジャンルで調べると「医療」「武道」「身体」「スポーツ」などとも繋がっていること。これ以外にも一応ジャンル分けはされていたりはしますが、専門的に見える学問同士で一部繋がっているものはたくさんある。なので、いかにも漫画っぽい技法書の他にも色々読んでみるようになった。このように視野を拡げてみるのもよいと思う。私みたいに脱線しないようほどほどに…(;´Д`)
そして現在…自分がとことんSNSに向いていない人だとわかり、ブログに引きこもり中。虚弱体質のサボりたがりなので、しっかり目標を決めて必要なことを少しずつマイペースに進めていく習慣を構築している途中だ。
ここで練習について自分なりに考えた記録をちょっと書いておく。昔のお絵描き仲間たちのこと。群を抜いて上手な方が何名かいて、「なぜこんな趣味のサークルにプロっぽい人がいるんだろう…」と困惑しつつも楽しくやりとりさせていただいた。この方たちは、とくに「仕上げの丁寧さ」が全然違っていた。そういった絵はデッサンが多少狂っていようが不思議と気にならないらしい。とにかくペン入れの線がものすごくキレイだった。現在もきっとどこかで活躍されているのだと思う。
一方で、ずっと同じような顔とポーズばかり描き続けて全く上達しなかった人たちもいた。それでもどんどんオリジナルキャラを考え出すそのモチベーションが羨ましかった。といってもそこで終わりたくないのなら、少なくとも自分が全然上手ではない位置にいることを自覚していないと練習する動機は生まれないので変われない。そのまま自然に描くことをやめてしまった知り合いも結構いる。
同じようなものばかり描いていてはということだけれども、得意なものを究めたいというのなら続けてもいいと思う。そういうので突き抜けた方は輝いている。惰性で描いて無駄にらくがきを量産するのがあまりよろしくない…理想としては同じものを描く度に新しい発見をすることかもしれない。キャラ愛も増す?(;^ω^)
人には様々な感情やポーズがある。できるだけ新しいものに挑戦していく姿勢があった方が表現の幅が拡がる。拡がり方によっては気持ち悪くなるけれど、そこはお好み…重視したいものによって変わるのではないかと思う。例えば表情の豊かさと単純なカッコよさは必ずしも結びつかなかったりする。高校の時に読んだ某技法書も、著者の方の癖が強すぎてキャラの表情付けで崩壊気味だったし…そのキャラはギャグでもそんな表情しないわいっと突っ込みながら読んでいた記憶がある_| ̄|○
部分的なフェチはともかく、顔の良さを抜きにしてカッコよさを一番出しやすいのはしなやかに動く手足のパーツではないかと思う。特に手は軽視されがちだけど実はかなり表情豊かで、お色気も兼ねていたりと万能なパーツ。AIが根本的に追い付けてないのはこのあたりかも?お色気は胸もいいけれど、男女問わずやはり腰まわりが強いかなと。手も。全体の動き、アクションだと一番大きい胴体の位置が重要になってくる感じ?末端の手足・頭部がそれに連動して動くので。
アタリをとるのは基本。本当に描き始めたばかりの状態だと、棒人間。しかしこれは胴体が細すぎるので手足の付け根がおかしくなってしまう。単純に頭身を高くしてもますます変になるし、この「誰でも描けるラクガキ」の段階からは早く卒業しちゃった方がいい(;^ω^)
頭と胴体があって、そこから手足を生やしてやっと人キャラっぽく見えてくる。このままだと立ってるだけか手足をちょっと適当に動かしてみるようなポーズしか描けない。この段階でもまだ輪郭線頼みになってるので立体感もあまりない。
ここからそれっぽいアタリを使って描くようになる。人によって自己流のものもあったりと色々種類があるよう。自分に合った方法を参考にしたり、考えてみたり。顔の十字線とかを適当に引いても歪むだけなので、立体の感覚と合わせて練習した方がいい。
使うのは〇かロか?アタリは大きく分けると、〇とロを使った筒や箱のかたまりでとられている事が多い。組み合わせたりもできるので、使い分けもOk。○は手早くアタリをとりたい時に早いので便利。関節の部分のガイドとしてロと組み合わせたりも。ロはいちいち箱で描くので面倒ではあるけれど、今パーツがどの方向を向いているかがすぐわかるので、凝ったアングルやポーズの時に位置関係を確認しやすい。
さらに本格的に骨や筋肉を勉強し始めると、アタリの取り方も段々変わってくるよう。引くラインもいくらか肉付きを意識して凝るようになってくる。凝りすぎて全体的なバランスが崩れやすくなるのも注意。ポーズも固くなってしまったり。でも実際筋肉を育てすぎると重さで動きが遅くなったりするらしい(;^ω^)
なんかその先に見えてくるもの…ある程度慣れてくると、手足の関節などの簡単な座標点のみでつなげて描いたりもできるようになってくる。さらにその先になると、真っ白なキャンバスにアタリなしで一発描きする達人さんもいらっしゃる(;^ω^)
全体的なポーズも1本のガイドになるラインで流れを決めたり、重心がどこにかかっているかを意識したりと、上手にバランスをとれるようになれば最高だ。
他・資料のことなど。力を入れたい場所が絞れたら、手なら手専門のお絵描き技法書など見るのもよいけれど、並行して硬派な美術解剖図の技法書や医療系の本に載っている図を見てみるのもよい。(今はネット検索でもOK)こ難しいものを大真面目に全部読み込む必要はなし。私もいまだに筋肉の名前をろくに覚えられてないし…。まずは「へ~っ、吾輩の体ってこんな感じにできてるんだ~っ」というのを知ることから。まずここに自分という人体の資料があるのですよ!(;´∀`)
「でも吾輩スタイルがちょっとね…」とかは関係なし。筋肉と骨があれば皆基本構造は大体一緒。そして、毎日お風呂や鏡で無料でじっくり見放題。しかし、予備知識なしではこれはあまり効果がない。ここにはこういう筋肉・骨があるんだと知った上で観察したり感覚を確かめてみる方がいい。
さらに軽い運動も加えるとより感覚が味わえる。運動といってもちょっとポーズとってみるとか程度でOK。体の重さの感じなどこういう意識を持つだけで違ってくる。 もちろん好きなキャラでモチベを上げつつの練習もOK。私も結構やっている(;^ω^)同じキャラを描き続けてると成長が比較できるというメリットもある。なかなか二次から戻って来られなくなるのだけ注意…_| ̄|○
可動式フィギュアなども日々進化しているけれど、個人的にこういうものは30秒ドローイングや大まかなアングル確認用にとどめておいた方がいいのかなと考えていて、というのもこういった資料はどうしても奥の骨から動かしてるような実際のポーズのようにはなりにくい、不自然なものになりがちだ。でもそろそろ進化してそれすら克服してくれるのではないかと期待…(そして描かなくなるまでがセットか?!)
最近の気付き。筋肉の付き方の流れとか運動の連動具合などを見ていて…「もしや人体って螺旋構造?」と…検索してみると、整体院さんの記事などで取り上げられていた。確かにDNAは螺旋とは知ってるけれど…こういった体の作りにまで及んでいるとは。これに気付いてからはあまり関節方向など迷わなくなった気がする(;^ω^)そうじゃなくてもちゃんと構造的に変な方向に曲がらないようにストッパーがついてたりするのだから、人体はすごい。これをもとに、なんかうまいこと楽~に安定してアタリをとる方法を現在模索中だ。
1本線どりとか。くるっと一捻りするだけでそれっぽい手足が自然にとれたりと便利かも(*´ω`*)
たくさん描いた方が慣れて描けるようになるとして、具体的な練習方法ってなんだろうと考えた時、やはりよく言われているお手本の模写がいいのかなぁとなる。真似る。学ぶ。私自身がろくにやってこなかったのでまだ語れないけれど…絶対そっちの方が効率いいよね_| ̄|○
ただ、細かい部分に入る前にこういった人体の構造の流れの美しさ自体を先に少し知っておいてもいいよねと思う。動物にも結構応用が利くので便利(*^-^*)
カラー等はまた別に記録していきたいので、今回はここまで~★