前巻から話し合い系のパートだというのは分かっていたので、心構えはしていたんですけどね。戦!というパートでももちろん心はめちゃくちゃになるのですが、話し合いパートで得られるめちゃくちゃはまた質が違って……どちらも健康に良い……。
思ってた以上にミッと情報が多い巻で、抱えきれない大きな気持ちでのたうち回っております。
愛しさとせつなさと心強さと、感情が動かされた時にズバシ!とハマるすごいフレーズですね。今すごくそんな感じです。
政が人の本質は”光”だと言ったのに対して、信は”火”だというのは二人の関係性にも近いようで、非常に心にぐっとくる。
火は灯れば明かりになって光になるし、光は収束すれば熱になって火になる。
それそのものは違うものだけれど、切り離すには同時に存在している感じが、それぞれ違う場所で闘いながら同じ方向へ足を進める二人っぽい。
あと火といえば麃公将軍の……と話し出すと本当に無限なのでこのくらいでね。
信の言葉は真っすぐで、本当に当たり前にそうだと思っているから出てきた言葉なんだろうな、とわかるから。あまりに真摯で、こちらが切実にすらなってしまう。投げかけられた疑問が、ただ純粋に、それこそ彼の持つ”命”の火と”思い”の火で磨かれていく様は、なんでもない当たり前の風景の美しさに気付くような気持にちょっと似ている。