ぼくのかんがえたさいきょうのコミュニケーション能力を開陳するね。
「必要な時に必要なことを適切な表現で相手に伝える能力」これですよ。おもろいこと言えることでも含蓄のある一言を発することでも相手の目を見て誠意をもって話すことでもないです。
たとえばお店のオープン待ちで並んでる人たちに13時オープン予定でしたが、10分遅れて13時10分オープンになりますとしっかり伝える。これがコミュニケーション能力です。遅れるのに何もアナウンスしない、何分遅れるのか明確でない、そういうことがあるとコミュニケーションの問題が発生する。
人は日々色んなことを他人としゃべりますけど、現代ではとにかく必要な時に必要なことを伝えない。どうでもいいことばかり喋って伝えなければならないことが伝えられない。そういうことはとかく言いにくいんです。大抵の場合、伝えなければいけないことは悪い報告だから。言わない、後回しにする、誤魔化す、なんならいきなり逆ギレから入る。自分がキレれば相手からの追求をかわせると思っているのでしょう。
なんでそういうことが起こるのかって過剰な自己愛からですよ。自分かわいさ。インターネッツでは承認欲求モンスターが増えてますけど、そういう人はリアルでコミュニケーションが取れないとも言われます。根っこは同じなんです。自分可愛さに認めてほしい、罰せられたくない。前者は承認欲求に、後者はコミュニケーション障害に繋がるわけです。
自己愛性パーソナリティ障害について書かれたページです。なんかそのまんま日本の病巣ですね。権威に弱い、うつ、傲慢、転じて排外性に至ります。
自分が何者であっても世界に存在していいという自己肯定感(即ち人権でもあります)と真逆の自己愛が蔓延しているのだと思います。自分を愛してあげようと近年盛んに言われますけど、自分を愛した結果が今の日本社会ではないでしょうか。