オリジナル作品でも二次創作作品でも物語は自分を含めて誰かに読んでもらうことで完結すると思っている。
自分を含めていいのは、書いた本人も自作の『読者』になる瞬間は誰しもが持っている、と思うから。
小学生の頃、国語の授業で「作者は何を伝えたかったのでしょう?」という問いがあって、回答こそできたけどあまりこの問いは好きではなかった。
本当のところは作者しかわかんないじゃん。
なんて思ってた。
けど書くようになってからは「作者の私はこのお話を通して何を伝えたいの?」とは自問することが多い。そして「この人は何を伝えたくてこのお話を書いたのだろう?」とも考えることも増えた。
書いてるのは楽しいけど、読者だった頃のようになんでも読むみたいなことは無くなった。
物語を書く労力を知って、一話一話の向き合い方が変わったのだと思う。
二次創作も、オリジナル作品もプロやプロを目指しているわけではないのなら趣味である。
好きに書いていいとは言え、物語を完成させてくれる不特定多数の読者がいてくれることは忘れてはならないし言葉に責任は持っていたい。
読んだあとの苦情はお断りしますって定型文、ちょっと無責任でやだなと思ってる。自分を守る盾のような言葉として使われがちだけどなんだか作者が剣を振り回してるようにも見えてしまうのはどうしてなんだろうね。