私の母はとんでもない「おせっかいさん」だった。
友人が家に遊びに来た時には、手作りのおやつを大量に用意し、夜ご飯を食べていかないか、と執拗に誘っていた。学校の先生をしていたのだが、訳あって朝ごはんを食べられない子供達の為に朝早く起きておにぎりを握って持って行っていた。
そんな母を見て育ったからか、私もその「おせっかい」とも言える気質を引き継いでいるように思う。
社会人になり、働き始めて気がついたことだ。たとえば、「自分は関係ないが、自身が介入すれば解決しそうな案件」がときたま存在する。首を突っ込む度、自分のタスクが増えるだけなのだが、どうしても手を差し伸べたくなってしまい結局声をかけてしまう。結局、本来その時間にやるべきことがやれなくなってしまうので、残業して自分のタスクを片付けている始末だ。特に助けた彼らから見返りがあるわけではないのだが、なぜか助けてしまう。もう、そういう気質なのだろう。
この性質に気がついてからは、自分のバランスを取りながら、少しセーブしてもいるが、それでも一生私は誰かを助けることに喜びを感じていくのだと思う。