2025年9月29日〜2025年10月5日

マルカワウソ
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公開:2025/10/12

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2025/09/29

出社日、もう少し朝をゆっくり過ごしたい気持ちが強くなってきたので、試しに5時起き。しっかりめに筋トレ。今は難なく起きられるけど、冬になって寒くなっても同じように起きれるかどうかだな。朝運動したほうが会社でもしゃきっといられるし、ゆっくりご飯を食べたり準備したりするのも精神衛生上良い感じがするので続けたいところ。

詩人の長田弘さんの『なつかしい時間』を読みながらお昼。20世紀から21世紀の過渡期の時期の、文化や生活、社会への様々な提言があり、どの章にも付箋をつけたくなるようなハッとする言葉がある。

読書というのは、振り子です。たとえ古い本であっても、過去に振れたぶんだけ、未来に深く振れてゆくのが、読書のちからです。そういう読書のちからを取り戻す。思いだす。あるいは、自分のなかに確かめる。(31頁)

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2025/09/30

抗がん剤の副作用の脱毛状態から、徐々に髪は伸びてきて、今2cmくらい。いがぐり頭といった感じ。まだらにはなっていないけれど、元より毛量が少なくて薄毛に悩んでいた方なので、どれくらい元に戻るのかが心配なところ。ということで、発毛・育毛効果があるという資生堂のアデノバイタルのシャンプーとスカルプトリートメントを購入してみた。シャンプーの香りは結構好きな感じ。頭皮に直接つけるトリートメントは痒くならないか不安だったけど、大丈夫そう。どこまで効果があるかはわからないが、やれることはやったという満足感がわたしにとっては大事。

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2025/10/01

珍しくしとしとと一日雨。これからは雨が降る度、秋めいてくるのだろう。

月末処理に追われる一日。9月はなんだか調子が出ず、仕事が滞っている感じがあったけれど、よく考えたらフルで仕事に戻ってまだ1ヶ月だもの。仕方ない。

帰りにスーパーでお刺身でも買って帰ろうかなと思ったら、スモークサーモンが安かったので、レタスとちゃちゃっと生春巻きに。前は出社して帰ってから料理なんて絶対したくない!という気持ちだったのに、病明け、いろいろと心境の変化がある。病気になって、今までの規則正しい生活を一度手放して、それからどうなることだろうと不安もあったが、元に戻るのではなくもう一段階ギアを上げて生活を立て直しはじめているように思う。強い意志を持って、ではなく、自然と「その方が良いっぽい」という曖昧さで突き進めるのが自分でも面白いところ。やれるところまで。無理はしすぎないように。

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2025/10/02

窓を開けて、サーキュレーターも回すと流石に肌寒い。そろそろ衣替えをしなければと思う。猫も心境の変化があるようで、寝場所が変わって面白い。今日は、夏の間見向きもしなかったベッドにおいた猫ベッドの上で寝ていた。

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2025/10/03

出社。最近は会議も多く、業務が圧迫されて自然と忙しい。フロント業務を担っている後輩たちもいろいろとトラブルに巻き込まれて疲弊しているようなので、わたしにしては珍しく、慰労にご飯に誘う。2年ほど前に転職してきた30代前半の女性の後輩たち3人は、仕事ができるだけでなく、わたしなんかよりもずっと社交性があり、彼女たちがしっかり独り立ちしたら、安泰でしかない!という信頼を寄せているのだけれど、その分どこに行ってもやっていけると思うので、なんとか、我が社を見捨てずにいてほしいの一心。まずはお店探しをしなくては。

しばらく契約していなかったオーディブルを再契約。前に契約していたときに、途中までだった知野みさきの『告ぐ雷鳥』を聞き終える。上絵師律の似面絵帖シリーズの8巻目。悲しい話ではなくても、ぐわっと涙がこみ上げてしまうことの多いこのシリーズだけれど、今回はおいおいと泣いてしまった。前作から登場している盗賊・晃矢とかんざし職人の達也の兄弟の因縁。兄弟だからこそ、理由もなく拗れてしまった愛憎。誰かにとっては悪人であっても、誰かにとってはそうではないということ。生き直そうとする晃矢が報われて欲しかったという気持ちを、どうしても抱いてしまって切ない。割り切れないものの中に、人間への肯定が確かにあると思わされる。

一貫して知野みさきの市井の人々への眼差しが好きだ。ついつい、歌舞伎の世話物を書いて欲しいと思ってしまう。山本周五郎も書いていることだし。

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2025/10/04

今日は、赤阪迎賓館で夜間ライトアップやオペラのミニコンサートがあるとのことで、合わせて前庭でのアフターヌーンティの予約を取っていた。が、生憎の雨模様。止まないかなと思いながら支度をし、向かう途中で自民党総裁選が高市早苗に決まったとの報があり、足元からがらがらと崩れ落ちるような心地。迎賓館に着いて、Sちゃんと話していても、気もそぞろになってしまう。雨は降ったり止んだり。ミニコンサートは雨天決行で、続々と人が集まっていく。これだけたくさんの人が、オペラを聞きたいと集まる傍で、極右政権が生まれる。未見だが『関心領域』の世界に生きていることを、痛いほどに実感せずにはいられない。

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2025/10/05

ジノリのフラッグ紋様のカップ&ソーサーをおろす。

神保町に古瀬戸珈琲店という喫茶店があって、カウンターに座ってコーヒーを注文すると、壁の飾り棚に並べられたカップから好きなものを選べる。ジノリのフラッグ紋様のカップ&ソーサーは大学生のころからお気に入りで、いつか欲しいと思っていた。調べると、もう廃盤のようなので、状態の良さそうなものをユーズドで購入。

最近は、ずっと「欲しい」と思う気持ちを温め続けるよりも、無理ない範囲で購入して、欲しかったものと過ごす時間を大切にしたいなと思うようになってきた。世の中がほんとうに不安定になってしまったせいというのもある。いつか買えばいいは永遠に手に入らないものになるかもしれない。楽しむ余裕のない状況になってしまうかもしれない。刹那的に生きたいわけじゃないけれど、どうしたって。

前日、いちじくを1パック450円!で買えたので、赤ワイン煮。結構日持ちすることがわかったので、出来上がった後に半分に切ってから保存容器へ。1回に1個食べるのが結構多いなと感じていて、ヨーグルトに添えるのも半分がちょうどいい。これでしばらく楽しめる。

夕方から、ずーんと頭痛。頭痛というよりもめまいかも。首の後ろが重い。嫌な感じだ。

@marukawauso
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