浅草で人生初めての寄席を見て来て良い体験だったので振り返りながら書いてみる。
昼の部と夜の部があって各部はスケジュールが決まっている。噺家の人達が15分くらいずつ順番に話していく。
落語の世界は階級制度で、前座→二ツ目→真打ちと上がってゆく。寄席の公演もこの順番で進んでいくのだが、私のような素人にも階級によっての技術の差の開きが物凄いある事がわかる。
前座の方は噺は分かるのだが、教科書通りのイメージ。
それに比べて二ツ目の方は表現力が違っていて、聞いてる噺の世界観というか、場面が想像できた。
更に真打の方は凄い技術力だった。
まず噺に入る前に軽い雑談をしてから本編に入るのだが、雑談から噺に切り替わるタイミングが絶妙で、いつの間にか噺の中に入り込んでいた。
間の取り方も絶妙で、強弱や抑揚が効いていて凄く引き込まれる。
ときどき挟み込むギャグも面白くて、お客さんの求めている物を気持ちよく提供していた。
ステージの上で落語を披露するという事においては皆同じだが、積み上げて来た経験と技術によってお客さんに提供出来るものはここまで違うのかと感動。
自分も技術者としてただタスクをこなすだけでなく、技術であったり、より良い体験を提供出来るように精進していきたいと思った。