LEADING QUALITY リーディングクオリティ

まさきち
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皆さんはテストと聞いて何を思い浮かべるでしょうか。

私はテストコードやテストの自動化、ユニットテストやフィーチャーテスト、テスト仕様書といった言葉が浮かんできました。これは品質ナラティブのうちテストナラティブについて意識が向いていることになります。

品質ナラティブというのはテストに対しての「語られ方」についてで3つの品質ナラティブについて語られています。品質向上につながる正しいテスト技法について語られる「テストナラティブ」、誰が品質について責任を持つかについて語られる「責任ナラティブ」、品質に投資した場合の見返りについて語られる「価値ナラティブ」があります。

私は今までテストナラティブについて考えることが多かったので、ほか二つの切り口からの語られ方について学びになりました。

それぞれの考え方による価値観の違いで摩擦が起きた時も、みんな最終的に目指しているゴールは同じだよねという認識を持って進める事が大事だなと改めて感じました。関わる人達の共感を生み出し、相互理解を深めることで連携して進めることが品質向上に踏み出す一歩であると。

テストについて、私は出来る事なら何でもかんでも自動化してカバレッジをあげるのが理想かと思っていましたが、考え方を改めました。本書記載のビルゲイツの言葉のように、非効率なオペレーションを自動化しようとすると労力もかかるし、さらに非効率になる可能性が高いからです。

例えば、プロダクト初期段階で仕様や構成が大きく変わる可能性があるのに、自動テストをガチガチに固めたとしても費用対効果が薄いので、フェーズやテストの構造によっては臨機応変に手動テストと自動テストを使い分けながらの方が良いと感じました。

テストにおいてもペルソナを深く知ることが大事で、地域や年齢層によっても使っているデバイスやOS、ブラウザは異なるのでその差異を意識しながら実際に使ってくれている方の状況だったり、ユースケースや前提を理解してのテストを行わないと品質向上へ繋がらないという学びがありました。

品質に限らず、何かをリードしていくにはビジョンが大切。会社としての方向性に合うような形で自身としての方向性も考えていかないと受け入れられるのは難しいでしょう。

@masakichi_eng
駆け出しえんじにゃー🐈