私は事実を言っただけなのに

ネリネ
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やっぱり、私は死んだほうが幸せだと思う。そのほうが私の魂は救われると思う。

母から「ひとり暮らしを急ぐ必要はないんじゃない? またお金が貯まるまで待てば」と言われて。

「家にいる選択肢はない、実家にいることがストレスだから」

そう言っただけなのに。事実なのに。秘めた気持ちだって、言わないとわからないし。

「そんな、実の親を前にストレートに言わなくても」

「あんたはそう思い込んじゃうからね」

と、妹と母に言われた。

もっとはっきりと酷いことを言われてきた私は一体?

いつもいつも、私の苦しみはなんで軽んじられるんだろう? なぜ軽んじられなければならないんだろう?

長年数々の言葉の暴力、不安の扇動、価値観の押し付けを受け続け、何度も自殺を考えた。毎日どこか監視されているようで緊迫感が消えない。落ち着かない。安心できない。心身共に自由でいられない。

この苦痛が思い込みな訳がない。いま感じているこれも。

中継地点として、一旦家に帰る選択をした自分が悪い。アパートからアパートに引っ越すことを考えつかなかった私が悪い。

でも、わかってた。私はこの家では一生理解されないって。もう言っても無駄なんだよ。人は変わらないから。変えられないから。「やめて」「嫌だ」と言って、人がすぐ改心したら犯罪なんて起こらないもの。なのに、なぜかいつも期待してしまう。憎いはずなのに愛みたいな何かがあって吐き気がする。

物理的には助けられても、精神的に全く愛を感じられない。「温かい」家族とは思えない。それが気持ち悪い。すごく。逆のほうがまだ家族と呼べた。血縁関係なんて、野生動物と同じで成人したらそれっきりになればいいのに。なんで人間なんかに生まれてきてしまったのだろう。

いるだけで息が詰まる、人といると余計自殺したくなる……だから、家から出たいんだ。

もう誰にも何にも支配されたくない。

私は私だ。

だから死にたい。